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ビジネスでも使えるシニフィアン、シニフィエとは?【わかりやすく解説】

投稿日:2019年9月16日 更新日:

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。


今回は哲学用語である「シニフィアン」「シニフィエ」を、
わかりやすく解説していきたいと思います!!


そして、シニフィアン、シニフィエとビジネスのつながりについても
解説していきますので、ぜひご覧ください!!


それでは、さっそくいってみましょう!!

シニフィアン・シニフィエとは?


まずは結論からご覧ください

シニフィアン…概念を表す言葉
シニフィエ…言葉によって表される概念


です!!

 

全く意味がわからないですよね。

 

なので、簡単な例を出したいと思います!!


シニフィアン・シニフィエのわかりやすい例

 

皆さんは蝶々を知っていますよね

 

では、蛾(が)はどうでしょうか?
知っていますよね。

 

では、蝶々と蛾(が)の違いはどこにあるでしょうか?

 

僕は専門家なので詳しくはわかりませんが、

蝶々はどこかにとまるとき、2枚の羽を重ねる。
一方で蛾(が)は2枚の羽を広げてとまる。

そうです。

 

まぁそもそも綺麗なのが蝶々で、気持ち悪いのが蛾っていう感覚で見分けれますよね。

 

こんな感じで、日本人の僕たちは蝶々と蛾(が)を見分けることができます。


しかしフランスでは蝶々と蛾(が)を見分けることができる人はいません!!

 

どういうことか?
フランスでは、蝶々も蛾(が)も「パピヨン」という名前で表すそうです。


羽を広げてとまっていようが、重ねてとまっていようが、
フランス人にとってはどちらも「パピヨン」なのです。

 

このような違いができることにについて少し考えてみて欲しい点があります。
それは「名前」がどうやってつけられていうのか?という問題です。

 

この例からみてもわかるように
名前は、ある独立した特定の要素に対してにつけられているのではありません。

 


もし、独立した要素に対して名前がつけられているのであれば、
このように、国ごとに言語数に差は生まれないはずです。

 

では、「名前」はどうやってつけられるのか?

 

「名前」は要素を区切るために存在するのです。

 

そして要素を区切るときに使われるのが「違い」です。
日本では「2枚の羽をもつ、ひらひら飛ぶ虫」に対して、
違いを見つけたから「蝶」と「蛾(が)」という名前を与えた。

 

しかし、フランスでは「2枚の羽をもつ、ひらひら飛ぶ虫」に対して、
「違い」を見つけることができなかったから
(もしくはそんな違いはどうでもよかった)、
パピヨンという1つの名前をつけたのです。

 

前置きが長くなりましたが、ここまでの例を使って、
もう一回、シニフィアン、シニフィエが何かをまとめます。


シニフィアン…概念を表す言葉
→「蝶」「蛾(が)」「パピヨン」

シニフィエ…言葉によって表される概念

→日本人にとっては「2枚の羽をもつひらひら飛ぶ虫。止まるときに羽を2枚重ねる」「2枚の羽をもつひらひら飛ぶ虫。止まるときに羽を2枚広げる」

→フランス人にとっては単に「2枚の羽をもつひらひら飛ぶ虫」


となります。

 

つまり、ある要素に対して、違いを見つけるか、見つけないか、で
言葉が意味する概念は変わってくるのです。
        

 

日本語には「恋」「愛」という言葉がありますが、
英語はどちらも「LOVE」という言葉で表せていまします。

 

これもシニフィアンの違いから、生まれている現象ですね。

 

ビジネスでも使えるシニフィアン、シニフィエ

 

ここまでの内容を簡単にまとめると
「同じシニフィエ(概念)の中に違いを見つけることができればシニフィアン(言葉)の数が多くなる」
ということです。

 

ここから、ビジネスマンである僕たちが活かせることは何でしょうか?

 

それは
観察力の差が、明確性に直結するということです。

 

例えば、Aさん、Bさんの2人のサッカー選手がいたとします。
2人は試合でどちらも3点取りました。

 

それに対して、サッカーに詳しくない人であれば、単純にどちらも3点をとったという感想をいうでしょう。

 

しかし、サッカーに詳しい人であれば、同じ3点でもそれぞれの違いを明確に説明することができます。

 

つまり、明確性を上昇させれば、同じ材料から多数の情報を得ることができるということです。

 

同じ材料から、人よりも多い情報を得ることができたらどうなるのか?
もちろん、仕事の能力にも直結してきますよね。

 

同じような市場調査をしているのに、
一人は、量が多くて深い情報、もう一人は量も少なくて浅い情報

 

ビジネスで成功するのは、もちろん量が多くて深い情報を得られる人です。

 

周りと同じことをしているのに知識がつかない、うまくいかない、
と感じる人は、観察力でその人に負けているのかもしれません。

 

まずは、観察力を上げることを意識してみましょう!!

 

では、ビジネスに実用できるシニフィアン、シニフィエをまとめておきます。


観察力の上昇→明確性の上昇→情報量の上昇

 

となります。
ぜひ、皆さんも意識してみてください!!

 

 

では、今回はここまでにします。
ここまでご覧いただきありがとうございました!!

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