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功利主義・量的功利主義とは?【死ぬほどわかりやすく解説】

投稿日:2019年6月24日 更新日:

 

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。

 

この記事では「功利主義」について解説していきたいと思います

 

功利主義と聞くと、
「自己中心的に自分の幸せを追い求めることを重視する思想』
というようなイメージがあるかもしレません。

 

しかし、実際のところそういうニュアンスの思想ではありません。
どちらかというと社会をどのようにして良いものにしていくのか?
を題材とした思想です。

 

ということで、

  • 集団、社会の幸せとは何か考えている、考える必要がある
  • 従業員を幸せにしなければならない経営者
  • 社会など大きなスケールで人の幸せを求めている

そういう人にこの記事はお勧めになっております。

 

功利主義とは?

 

では、早速結論から。

 

功利主義とは
社会・集団においては、幸福と快楽をいかにもたらすか、
その度合いを最優先する思想です。

 

ここで注目して欲しいのは
「幸福」「快楽」というワードです。

 

要は、社会に必要なのものって何なの?という質問に対して
「社会に必要なのは正義よりも倫理よりも幸福でしょ!!」
という思想が功利主義です。

 

功利主義の例

 

例えば、

辛い思いをして、富士山の山頂に登れた
→辛い思いをしたからこそ感動した。

↑これは功利主義的に考えるとベストな「幸福」ではありません。

 

功利主義では「幸福」に行き着くまでに
苦しみや苦痛を感じたものは「幸福」扱いしません。

 

辛いダイエットをして美ボディを手に入れた!
も功利主義では「幸福」扱いされません笑

 

もし功利主義的に幸福扱いされるためには、

  • 富士山に登山する過程も楽しくて、山頂でも感動する
  • 我慢をせずに美ボディを手に入れる

なければなりません。

 

功利主義を提唱したのはベンサム

 

ベンサムは18世紀に活躍した哲学者・法学者です。

 

ベンサムは元々は法律家を目指していたのですが、
当時のイギリスの法律に対して不満をもち、
法律を改善する人生を選んだそうです。

 

法律を改善するということは社会のルールを改善するということです。
社会のルールがある理由は、社会をより良いものにするためです。
その中で生まれたのが、「功利主義」になります。

 

ちなみにこれは豆知識なのですが、
ベンサムは「パノプティコン」という監視システムを考え出した人としても
有名な人物です。

 

ベンサムの功利主義:最大多数の最大幸福

 

ベンサムは功利主義を実践するための考え方として
「最大多数の最大幸福」という理論を作り出します。

 

最大多数の最大幸福の例

 

社会に4人しかいなかったとします。(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん)
飴が4個あったとします。

パターン1

Aさんは飴を2個手に入れました。

Bさんも飴を2個手に入れました。

CさんDさんはもう飴が無いため、お腹が減ります。

この時の幸福の総和はどうなるでしょう?

  • Aさん→飴2個→幸福も2倍→幸福=プラス2
  • Bさん→飴2個→幸福も2倍→幸福=プラス2
  • Cさん→飴0個→空腹→幸福=−1(苦痛=1)
  • Dさん→飴0個→空腹→幸福=−1(苦痛=1)

これを足し算すると

幸福の総和=2+2-1-1=2

となります。ここで空腹は幸福の反対の苦痛になるため、
マイナスであるということを覚えておいてください。

パターン2

飴は1人一個手に入れます。

そうなると以下のようになります

  • Aさん→飴1個→幸福=プラス1
  • Bさん→飴1個→幸福=プラス1
  • Cさん→飴1個→幸福=プラス1
  • Dさん→飴1個→幸福=プラス1

この集団の幸福の総和は

幸福の総和=1+1+1+1=4

となるのです。

 

飴の数は同じなのに、
幸福の和は全員に飴が配分された時の方が大きくなりました。

 

これが、最大多数の最大幸福です。

 

ベンサムはこの最大多数の最大幸福という理論を考え出し。

集団・社会における最大の幸福を求めるならば、
全ての人にまんべんなく幸福が行き渡る必要がある。

とを示しました。

 

このようなベンサムの考えは功利主義の中でも
量的功利主義
と呼ばれています。

ベンサムの功利主義の問題点

 

ベンサムの量的功利主義の欠点は、
飴をもらった時の「幸福度」が全員一緒であることです。

 

飴がそんなに好きじゃない人からすると、
飴をもらうことは幸福には換算されないかもしれませんよね。

 

飴が嫌いな人間は飴をもらうことは苦痛になりますが
ベンサムの功利主義だと幸福扱いにされてしまうわけです。

 

ミルの功利主義

 

これに目をつけたのが、哲学者ジョン・スチュアート・ミルです。
彼はベンサムの友達で、ベンサムとは違う功利主義を提唱した人です。

 

ベンサムが考え出したのは最大多数の最大幸福理論を元にした
量的功利主義でした。

 

そしてジョン・スチュアート・ミルが考え出したのは質的功利主義です。

 

要は幸福の度合いが人それぞれだというところに注目して、
幸せの度合いの測り方を考えたわけです。

 

この質的功利主義については下の記事で紹介しますので、
気になるかたはご覧ください。

 

 

功利主義のまとめ

 

最後に簡単に功利主義をまとめておきます。

 

功利主義
→社会を良いものにする基準は「幸福」で決まるよ!!

 

今回はここまでにします。

続きは次回の記事をご覧ください!!

 

 

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