こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です
今回は実存主義をわかりやすく紹介し、
実存主義とビジネスにどんな関係があるのかについても解説したいと思います。
では、さっそくいってみましょう!!
Contents
実存主義とは?
結論から言うと、実存主義というのは
「各個人にとっての真理を重視する立場」のことを言います。
また「実存」という言葉は、「存在」という言葉に
置き換えてもらうとわかりやすいです。
つまり、実存主義は「存在に重きをおく」思想のだとも言えます。
しかし、これだけでは全くイメージがわかないですよね。
なので、子ここからは、代表的な実存主義者を紹介して、
彼らがどのような思想を持っていたかを紹介します。
代表的な実存主義者
この記事で、歴史的実存主義者として紹介するのが
キルケーゴールと、サルトルです。
両者ともに実存主義者なのですが、
ちょっと考え方が違います。
しかし、この二人の実存主義を理解すれば、
大まかな実存主義の枠組みを捉えることができると思いますので、
ぜひご覧ください!!
①キルケゴール
まずは、実存主義の先駆けとなったキルケゴールです。
もともと、彼が実存主義を唱えるまでに哲学者達がハマっていたのは、
「誰にも疑うことのできない真理」を見つけることでした。
「真理」というのは、定義がすごく難しいですが、
簡単にいうと「誰にも疑うことのできない普遍的なもの」と、いえるでしょう。
この問題に挑戦した一人が「ヘーゲル」です。
そしてこのヘーゲルが真理に近づくための
方法として考え出したのが、「弁証法」です。
しかし、そのような哲学者の態度に疑問を持ったのが、キルケゴールです。
キルケゴールは、全員にとって「疑いのない真理」を見つけたところで、
なんの役にも立たないのではないか?という考え方を持っていました。
そして、キルケーゴールが重視したのは
「各個人が持つ真理」です。
キルケゴールは誰もが納得できる真理を探すのではなく、
「個人がそれぞれ、自分の核として持っている真理」
こそが重要だと考えました。
②サルトル
では、お次はサルトルです。
サルトルは実存主義者として、このような名言を残しています。
「実存は本質に先立つ」
実存というのは、存在のことでしたね。
では、「本質」とはなんでしょうか?
例えば、「ハサミ」があります。(紙を切るためのハサミです)
では、このハサミはなんのために存在しているのでしょうか?
「紙を切るため」ですよね。
この存在理由にあたる部分が本質になります。
ちなみに、「ものを切るため(本質)に、ハサミ(の存在)が作られた」
となると、本質が実存に先立つ形になっています。
ですが、サルトルの「実存は本質に先立つ」対象は人間です。
人間の存在目的はなんでしょうか?
すぐには答えの出る問題ではないですし、そもそも正解などありません。
そこで、サルトルは
「人間に存在目的(=本質)なんてない、
まずあるのは人間という存在(=実存)、
存在目的(=本質)は各個人によって創っていかなければならない」
と考えました。
さらにこの考え方を応用していくと、
「存在(=実存)が何をするかによって本質が決定する」
ということになります。
ややこしくなってきましたよね笑
例を出すと、
優しい人っていうのはもともと優しい性格をしているから
優しいわけではなく、
その人が、優しさのある行動をするから、優しい性格になる!!
っていうのが実存主義的な考え方です。
実存主義と構造主義
ここまでは、実存主義とは何か?について解説してきました。
そして、この実存主義とよく比べられるのが「構造主義」です。
構造主義とは
「人間の社会や文化の背景には見えない構造がある」
と考える思想のことです。
例えば、どんなへんぴな村でも「近親相姦」は
明確な理由もなく禁止されているそうです。
この社会的規範の裏に隠された構造とは以下のものです
近親相姦をすることによって、人間の関わりが狭くなる
→人間の生存確率が低くなる
→だから、近親相姦は禁止される
こんな風に、社会には見えない構造がある、
というのが構造主義の考え方です。
一見、実存主義と構造主義は関係が内容に思えます。
しかし、実存主義を論破して、優位に立ったのは構造主義です。
その過程を見てみましょう!!
実存主義に対する批判
と思ったのですが、めんどくさいので、こちらをどうぞ!!
【構造主義を理解すれば集中力が持続します!構造主義をわかりやすく解説】
読むのがめんどくさい人のために簡単に解説すると、
これは実存主義と構造主義の勝負というよりか、
サルトル(実存主義者)とレヴィ=ストロース(構造主義者)の勝負です。
サルトルは、
「自分自身が行動することによって、歴史に参加しよう!!
その歴史こそが、自分自身の行動が正しかったのかを教えてくれる」
という思想を持っていました。
しかし、レヴィストロース は
「サルトルが言ってる歴史って、西洋の歴史のことしか言ってなくね?
それはちょっと納得ならん!!」
まぁ実際、サルトルはこの指摘に対して、うまい反論ができず
実存主義は負けてしまいました。
セールスに実用できる実存主義
では、ここからは
ビジネスに実用できる実存主義を紹介して行きたいと思います。
今回は、サルトルの実存主義を使用すれば、
セールステクニックに応用できるということを紹介します。
サルトルの実存主義とは、
「人間に存在目的(=本質)なんてない、
まずあるのは人間という存在(=実存)、
存在目的(=本質)は各個人によって創っていかなければならない」
という思想でした!
この「人間」部分を「セールス商品」に置き換えると
「シーズ志向」が見えてくるのではないでしょうか?
「ニーズ」という言葉はよく聞きますが、
「シーズ」という言葉はあまり聞かないですよね。
ニーズ志向とは、
需要に合わせて商品開発をしたり、セールスしたりすることです。
一方で、シーズ志向とは、
提供者側のポテンシャルに、顧客を合わせることです。
つまり、ポテンシャルをうまくマーケティングすることで、
売るのが、シーズ志向です。
需要がなくて、売れない商品がある。
でも売りたい。
そんな人は、まずその商品のポテンシャルを洗い出してみましょう。
そして、そのポテンシャルに合わせて、ターゲットの顧客を決定し、
マーケティングを考えれば、商品が売れる確率は高まります。
今回はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました!!
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