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アリストテレス

四原因説とは?【死ぬほどわかりやすく解説】

投稿日:2019年10月27日 更新日:

 

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です

 

今回はアリストテレスの「四原因説」を
わかりやすく解説していきたいと思います。

 

言葉自体はすごく簡単だけど、「四原因説」の
具体的な意味を知っている方は少ないと思います。

 

また、この「四原因説」を唱えたアリストテレスという哲学者も、
紹介してきますので、ぜひご覧ください!!

 

四原因説とは?

 

四原因説とは
「物事の原因は、質料因・形相因・起動因・目的因の四つから
成り立っている」
という考え方です。

 

「物事の原因」っていうワードがまずなに?ってなりますよね

 

例えばりんごが目の前に一つあったとします。
では、「なぜそのりんごは存在しているのでしょうか?」

 

この「なぜ?」の部分が物事の原因です。

 

「そのものを存在たらしめる要因」
という言葉を使うとわかりやすいかもしれません。

 

そして「四原因説」というのは、
その要因がさっきの四つで説明ができるという考え方です!

 

全ての存在の原因が4種類で説明できるって、
結構すごい考え方ですよね。

 

では、その四つとはなんなのか?
ここからはそこに重点を当てて解説していきます。

 

四原因説①-質料因

 

質料因は簡単に言うと「材質」です。

 

「椅子」の質料因は木。
「飴」の質料因は砂糖。

 

まぁこれはイメージしやすいですよね。
質料因=「材質」です。

 

では、次の要因を解説します。

 

四原因説②-形相因

 

形相因は「形」です。

 

椅子の質料因は木です。
でも「木」と聞いてイメージできるのは、
土に根を張って、葉っぱのついた木ではないでしょうか。

 

つまり、椅子を椅子として存在させるためには、
当たり前ですが、椅子が椅子の形をしていなければなりません。

 

その「形」を指すのが「形相因」です。

 

これもイメージがつきやすいですよね。
ちなみにさっき解説した質料因とこの形相因は「内在因」と呼ばれていて、
物質そのものの存在要因を表しています。

 

「内在因」についてはまだ理解しにくいかもしれませんが、
次の要因を紹介すれば、何となくわかると思うので、
次を読んでみてください!!

四原因説③-作用因

 

作用因は「存在の出発点」になり得る原因と考えてみてください。

 

もう一度「椅子」の例を使って解説してみます。

 

椅子の質料因は木で、形相因は「椅子の形」でした。

 

当たり前ですが「椅子」という存在が生まれるまで、
「木」から作られた「椅子の形」をしたものは存在しなかったわけです。

 

つまり、この質料因を使って、形相因をという二つの内在因
を作り出した、さらなる要因が必要なのです。

 

それが、「作用因」です。

 

椅子の作用因は「大工」であったり、現代だと「機会」
ということになります。

 

四原因説④-目的因

 

目的因は作用員とは逆で「存在の終着点」を示しています。

 

ここまでの要因をまとめると、
「大工が木という材質から椅子の形に加工をして…」

 

って感じですね。
最後の1ピースになるのが、「目的因」です。
「目的因」は文字通りその存在が存在する「目的」を示しています。

 

つまり「椅子」の目的は「座ってもらう」こと、になります。

 

これで四つの要因を全て紹介しました。
最初の二つの要因(質量因、形相因)に対して
作用因と目的因は外在因と呼ばれています。

 

外在因はその物質そのものではなく、
外的要因によってその物質が存在していることを説明しています。

 

では、この四原因説は誰が何のために考え出したのでしょうか?
ここからは、そこに焦点を当てた解説をしていきたいと思います。

 

四原因説を唱えたアリストテレスとは?

 

アリストテレスは紀元前に活躍した古代ギリシアの哲学者です。

 

多分名前ぐらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか?
アリストテレスは古代ギリシア哲学の黄金時代を築いた
3人の哲学者のうち、最後の1人です(一番後に生まれています)。

 

ちなみに、ついでにこの3人の哲学者の残りの二人も紹介しておきます。

 

一人がソクラテス、「哲学の祖」と言われていて、
もう一人がプラトンです。

 

プラトンはソクラテスの弟子で
「イデア論」という思想や「アカデメイア」という学園を作ったことでも
知られています。

プラトンのイデア論とは?|死ぬほど分かりやすく解説します!

 

そして、アリストテレスはそのアカデメイアの学生の一人。
つまり、プラトンの弟子のようなものです。

 

といっても、プラトンの哲学を
そっくりそのまま継いでいるわけではありません。

 

彼はプラトンの哲学を勉強した上で、
プラトンとは逆の思想を打ち出した哲学者です。

 

このプラトンとは「逆の思想」というのが、
先ほどの「四原因説がなぜ考え出されたのか?」という
疑問に対する答えになります。

 

四原因説をアリストテレスが唱えた理由とは?

 

プラトンのイデア論は簡単に言うと
「真実はイデア界にある」
と言う考え方です。

 

例えば、「美しい人」を想像してみてください。
好きな女優さんだったり、アイドルの顔が浮かんできましたかね。

 

では次に「一番美しい人」を想像してみてください。
このなると、
私たちは自分なりの一番美しい人を答えることができないはずです。

 

つまり
「誰もが共通して考えることのできる一番美しい人は
 この世の中にはいない、ただ一番美しいものは
 この世とは違うところにあって私たちはそれを無意識に感じている」
と考えたのがプラトンであり、イデア論という考え方です。

 

これは「美しい人」だけではありません。
プラトンの言い分では「正義」「善」だったり
全てのものに当てはまるのです。

 

そして、このような師匠の哲学に異論を持ったのが、
アリストテレスでした。

 

アリストテレスとは、まずこの世にないものを真実と捉えること
に疑問を感じ、「この世にあるものこそ真実」
と考えることこそ建設的じゃないかと考えました。

 

そして、この世にあるものを真実と捉えるために考えられたのが、
「四原因説」です。

 

アリストテレスは
この世にあるものの原因を解明することこそが
そもものを真実として扱うために必要な行動であると考えたのです。

 

そこから、彼はありとあらゆるものを観察し、原因を解明するとによって、
様々な学問を深めていきました。

 

その結果アリストテレスは「万学の祖」と呼ばれています。

 

今回はここまでにします。
最後までご覧いただきありがとうございました!!

-アリストテレス

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