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アリストテレス

エイドス、ヒュレーとは?わかりやすく解説

投稿日:2019年11月2日 更新日:

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です

 

この記事では「エイドス」「ヒュレー」とは?
という疑問にわかりやすくお答えします。

 

また、この「エイドス」と「ヒュレー」という哲学用語を作り出した、
アリストテレスという哲学者についても紹介していますので、
是非ご覧ください!!

 

エイドスとヒュレーの例

 

まず最初にエイドスとヒュレーとは何か?
の例から紹介して、そのあとにそれぞれが何を示しているのかを
解説していきたいと思います。

 

まずはテーブルについて考えてみます。

 

結論からいうと
テーブルのエイドスは
「平面に四つの足をつけたもの」

 

テーブルのヒュレーは
「木」

 

になります。

 

まだわからなくても大丈夫です。
次の例を出します。

 

続いては、本について考えてみます。

 

本のエイドスは
「長方形の平面を積み重ねたもの」

 

本のヒュれーは
「紙」です。

 

では、ここからそれぞれの解説に移りたいと思います。

 

エイドスとは?

 

まずは、エイドスです。
エイドスは日本語でいうと「形相(けいそう)」となります。

 

テーブルのエイドスは「平面に四つの足をつけたもの」
本のエイドスは「長方形の平面を積み重ねたもの」
でしたね。

 

もう勘のいい方は薄々感じていると思いますが。
エイドス(形相)とは
「そのものの形」
を示しています。

 

例えばガラス製のコップであろうと、
プラスチック製のコップであろうと、
そもそもコップの形をしていなければコップにとは呼べませんよね。

 

あるモノがそのモノであるために必要な要素の一つがエイドスなのです。

 

ヒュレーとは?

 

そして、もう一つの要素がヒュレー(質量)です。

 

ちなみに、エイドスとヒュレーの二つの要素さえあれば、
あらゆるものが何であるかを説明できることになります。
これについては、後でも説明します。

 

では、先ほどの例をもう一度見てみましょう。

 

テーブルのヒュレー(質量)は「木」
本のヒュレー(質量)は「紙」
でした。

 

つまりヒュレー(質量)は
「そのものが何でできているか」
を示しています。

 

「材質」だったり「素材」とかの言葉を使うとイメージしやすいと思います。

 

エイドス、ヒュレーってそもそも何のため?

 

エイドスは「そのものの形」
ヒュレーは「そのものが何でできているか」
でした。

 

これに対する皆さんの感想は
「だから何?」
って感じだと思います。

 

なので、ここからは
「そもそもどういう過程でエイドスとヒュレーが生み出されたのか?」
を解説していきたいと思います。

 

エイドス、ヒュレーを考え出したアリストテレスとは?

 

まず知っておいて欲しいのが、
エイドスとヒュレーという思想を生み出したのは
アリストテレスという哲学者です。

 

アリストテレスは紀元前のギリシアの哲学者で
「万学の祖」
と呼ばれるくらい、様々な学問の原点を作った人物です。

 

では、なぜアリストテレスはエイドスとヒュレーを生み出すに至ったのか?

 

それは、彼の師匠であるプラトンという哲学者の思想である
「イデア論」に対抗するためです。

 

プラトンのイデア論

 

イデア論とは
「あらゆる本質はこの世にはなく別世界(イデア界)にあり、
 私たちが認知できるものは、その別世界に存在する本質の模倣品である」
という思想です。

 

もっと言葉を簡単にすると
「あらゆるものの真の姿を自分たちで見ることはできない」
ということです。

 

「美人の真の姿」といわれて皆さんはイメージができますか?

 

できないですよね。

 

でも美人な人は美人と感じるしイケメンはイケメンと感じます。
これは僕たちが潜在意識で美人とかイケメンの基準を
知っているからなのだそうです。

 

今回は美人イケメンを例を出しましたが、
イデア論というのはあらゆるものに繋がります。

 

例えば「みかん」
甘いみかんや、腐ったみかん、まだ熟れていないみかんなどが違いがあるのは、
イデア界にある「究極のみかん」を模倣しているものだからだと
プラトンは考えました。

 

このように
「本質を別世界にあるもの」
とするのがイデア論です。

 

しかし、これに対抗したのがアリストテレスです。

 

※イデア論についてもっと知りたい方は↓↓↓↓
プラトンのイデア論とは?|死ぬほど分かりやすく解説します!

 

アリストテレスにとっての「本質」

 

本質を別世界にあるものと考えたプラトンに対して、
アリストテレスは本質を現世界にあるものと考えました。

 

プラトンのイデア論を極端にいうと…

 

目の前にいる馬を見て、
「これはイデア界にいる究極の馬の模倣品なんだなぁ〜」
と思うわけです。

 

しかし、この思想に対してアリストテレスは(皆さんも同じかもしれません)
「何言ってんのこの人?その考えに何の意味があるの?」
と思うわけです。

 

そこから、アリストテレスは
「目の前のものこそ本質である」
ことを証明しようとします。

 

そのために使ったのが
「エイドス」と「ヒュレー」です。

 

本質を証明するためは
アリストテレスはあらゆるものを観察し、
説明可能にすればいいんだと考えました。

 

例えば、みかんには何で腐っているものとそうでないものがあるのか?
何で色に違いができるのか?

 

みかんから水分がなくなっていくにつれて、カビが生えて腐る。
それと同時に色も変わる。

 

こういうことを説明できることが、
みかんの本質を理解できていることを証明すると考えたのです。

 

そして発明されたのが、エイドスとヒュレーという概念。

 

この概念を使うことで
アリストテレスはあらゆるものを
説明可能にしていったのです。

エイドスとヒュレーのまとめ

 

では、最後にエイドスとヒュレーについてまとめておきます。

 

・エイドス=形相=そのものの形
 ヒュレー=質量=そのもののが何でできているか

 

・この二つの言葉は、プラトンのイデア論に対抗するために
 アリストテレスが作り出した。
 この二つの要素を使うことで、あらゆるものの説明が可能になる。

 

 

今回はここまでになります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

-アリストテレス

執筆者:


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