こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。
今回は、プラグマティズムを牽引した3人の哲学書について説明します。
そのため、この記事に関しては、ビジネス的思考は全く絡んできません。
なので、読みたい方だけ読んでください。
Contents
プラグマティズムの牽引者
プラグマティズムを推し進めた、哲学者として代表的なのは、
パース、ジェームズ、デューイの3名です。
プラグマティズムはアメリカで推し進められたという話をしましたが、
これらの哲学者は、3名ともアメリカ出身です。
時期的にはパースとジェイムズがプラグマティズムの前期
デューイが後期とされています。
ではこの3人がどの様にしてプラグマティズムという
概念を推し進めていってのかを解説していきます。
プラグマティズムの牽引者①:パース
まずプラグマティズムの始祖とそれているのはパースです。
彼に科学者であり、哲学者という職業は副業でした。
彼は相当優秀な才能の持ち主でしたが、彼の文献などが
世の中に認められてのは、彼が死んでからでした。
彼の死後プラグマティズムがに普及するわけですが、
彼はプラグマティズムの根幹となる考え方を残しました・
それが「プラグマティズムの格率」です
プラグマティズムにおける格率とは
プラグマティズムの格率とは…
「何か」について考えるとき、それを分析的に把握するには、
その「何か」が行動に対して、どの様な「効力」を生み出すのかを
考えろ!
その「効力」こそが、その「何か」である
理解できたでしょうか?
かなり回りくどい言い方なので例を出します。
例えば、フライパンがります。
あなたは「フライパンって何?」って聞かれたらどう答えますか?
色々答えはあると思いますが、
「料理をするための材料を焼くものだよ」
みたいな答え方をしますよね。
それが、プラグマティズムの格率です。
パースは
フライパン=料理のために材料は焼くもの
という当たり前のことを説いたのです。
これの何がすごいんだ?
って感じる方もいると思います。
当時「真理とは?」みたいなことを考えるのが流行っていました。
真理が何かを様々な哲学者が考える中で、
パースは
「真理って真理から生まれる効力次第じゃね?」
という自説を持っていたわけです。
つまり、真理は絶対的なものではなく、効力次第で変わるということです。
そしてこの考え方がプラグマティズムの根幹となるのです。
この考えは当時画期的な考え方でしたが、
彼が生きてる間には普及することはありませんでした。
彼の考えを普及させたのは、次に紹介するジェームズです。
プラグマティズムの牽引者②:ウィリアム・ジェームズ
彼はパースと同時期に生きた哲学者ですが、心理学や生理学にも
強い思想家でした。
ジェームズと、パースは2人ともハーバード大学の「形而上学クラブ」
という思想強めなクラブに属していた、友達関係でした。
その当時から、観念的な思想などについて、
その効用次第という考えは、あったそうなのですが、
実際にプラグマティズムとして世の中に送り出したのは、
ジェームズです。
パースが認められなかった理由というのは、その素行の悪さが原因でした。
簡単にいうと女性関係に関する問題の様ですが、
彼は大学講師をしているときに、結婚していない女性と旅行にいったそうです。
そのせいで大学から追放され、それが原因なのかは、わかりませんが
その後の彼の仕事もうまくいかなかったらしいです。
現代だと結婚してない女性と旅行に以降が悪いことではないですが、
その当時はダメだったのかもしれません。
そして、最終的にパースは貧困が原因で死にます。
(そんなことありえるのかと思いますが、そうみたいです)
ジェームズは彼が貧困で苦しんでいる時も、
彼を助け、彼の思想にも共感していたようで、
パースの死後、プラグマティズムを広げることに尽力します。
彼はプラグマティズムの「有用性」をときました。
パースの思想を推し進めたわけです。
「神の存在」対して、彼はこのように答えます。
宗教を信じている人は、多くの面で神様に助けられている。
彼らが神様のおかげで、有用性(つまり効用)を得ているのなら
神はいると認めることができる。
このような考えを説くことで
彼はパースが残し、自分も共感していたプラグマティズムを
普及させていきます。
プラグマティズムの牽引者③ジョン・デューイ
デューイはパース・ジェームズの二人よりも後に生まれてきます。
彼は自分の考えをプラグマティズム的とは考えいませんでしたが、
彼の考えた「道具主義が」当時流行っていたプラグマティズムと
同じ考えだったので、プラグマティズムの牽引者とされています。
道具主義とは?
細かい違いはあるかもしれませんが、
結局はプラグマティズムの有用性と同じ考えです。
全てを道具として、その効用を考えることを大事にしたわけです。
この道具主義を説くことで、彼はプラグマティズムの牽引者となりました。
プラグマティズムのまとめ
いかがだったでしょうか?
今回はプラグマティズムを牽引した3人をまとめてみました。
全くビジネス的な繋がりに関しては触れませんでしたが、
興味のある人に読んでもらえたら嬉しいです。
では今回はここまでです。
読んでくださりありがとうございました。