こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です
皆さんは「神様」を信じるでしょうか?
日本人は無心論者が多いため信じない人も多いかもしれませんね。
しかし哲学者には「神様」の存在を論理的に証明しようと
必死になったバカがいっぱいいます。
この記事では、「神の存在証明」とは
どんなものかを解説します。
この「神の存在証明」というのは哲学のくせに数式なんかも使う
実際にはかなり難しい分野です。
しかし、この記事では、数式を使わずに要点だけ解説します。
出来るだけわかりやすく解説していますので、
ぜひご覧ください!!
Contents
そもそも神の存在証明とは?
「神の存在証明」って何?
ってところから、まずは解説しておきたいと思います…
そのままです笑
「神様の存在を証明する」
ということです。
ただ、面白いのは哲学者によって証明の仕方に特徴があるというところです。
ここからは神の存在証明をした代表的な哲学者3人と一緒に
それぞれの証明方法を簡単に説明していきたいと思います
神の存在証明①-デカルト
まずは、デカルト。
彼は「近代哲学の祖」「合理主義哲学の祖」
という最強のネームバリューを持つ哲学者です。
多分聞いたことがある人も多いと思いますが、
「我思う、故に我あり」
という名言もデカルトが流行らせました。
そんなデカルトの神の存在証明ですを
めちゃめちゃ簡単に説明しますね。
まず、神様とは「全知全能」です。
これがデカルトが設定した前提条件です。
ちなみに神の証明には「前提条件」がつきものということを
一応覚えておいてください。
全知全能ということは、どういうことか?
「できないことはない」
「あらゆることが可能」
ということですよね。
神様の存在を証明するためには、
存在できるということを証明すればいいのです。
全知全能
→存在できる
→だから神様は存在する。
以上です笑
神の存在証明②-トマス・アクィナス
続いてはトマス・アクィナスの神の存在証明です。
トマスアクィナスは「スコラ哲学」を大成させた
哲学者として有名です。
そんなトマスアクィナスの神の存在証明はどんなものだったのでしょうか?
これも簡単に解説します。
まず、先ほどと同じような前提条件があります
(デカルトの前提条件は神は「全知全能」)
トマス・アクィナスが定めた前提条件は
「あらゆるものには原因がある」
ということです。
例えば、車が動くのはタイヤ動くから、
→タイヤが動くのはエンジンが動いているから
→エンジンが動くのはガソリンが小さな爆発を繰り返しているから
→………………………
→…………………
こんな感じで、一生続いていきます。
そして、これの元を辿っていくとどうなるのか?
ガソリンが爆発するのは、空気があるから、
空気があるのは、地球だから
地球があるのは、宇宙があるから。
「宇宙の存在」に行き着きます。
全ての原因を追求していくと、
どんどん規模の大きい話になって最終的に宇宙に行き着くのです。
これはあらゆるものに当てはまるので、
やってみてください
では「宇宙の存在」の「原因」は何になるのでしょうか?
それが「神」です
宇宙に原因をつけなければならないなら、
宇宙を作れるのは「神様」しかいないでしょ?
→だから神様は存在するでしょ?
これが、トマス・アクィナスの「神の存在証明」です。
無理やりですが、わからなくもない感じの証明ですね笑
神の存在証明③-スピノザ
最後に紹介するのがスピノザです。
スピノザの代表哲学は「汎神論」です。
彼は、その当時には考えられないかなり過激な「神の存在証明」を行いました。
スピノザが使った前提条件は
「神は無限」
ということ。
無限って何?
とにかく終わりがないことです。
これを気にしちゃうと話が進みません。
スピノザはの神様の証明は
「神様がいないことを証明できないことを証明する→神様は存在する」
という方法をとりました。
数学の問題を解くときに使いそうな方法ですよね。
まずもう一度前提条件。
「神は無限」
有限なものものは、存在できません。
世界中の全ての石油を集めて使い切ったらどうなるか?
もちろん無くなります。
つまり「石油の存」在はなくなる。
ですが、仮に石油が無限だったらどうなるでしょうか?
もちろんいくら使っても無くなりません。
→つまり、永遠に存在する。
神様も無限な存在なので、永遠に存在する!!
神様の存在証明完了!!
カントの神の存在証明④-カントの批判
ここまでは、代表的な「神の存在証明」を解説してきました。
ここからは、そんな代表的「神の存在証明」をぶった切った
カントの批判を紹介します笑
ちなみに、全く関係ないのですが、
この思想のバトルみたいなのが、哲学の醍醐味でもあります。
最強の哲学者が誰にも負けない自信満々の「自論」を展開する
→それよりも最強な哲学者がその「自論」をぶっ壊す
→さらに新しい自論を作り出す
→また壊される…
哲学は学問ですが、
「思想の殴り合いです」
では、カントはどうやって「神の存在証明」をぶっ壊したのか?
ここから、その論破方法を紹介したいと思います。
「存在するってなんのことを言っているの?
存在するって言葉は色々な意味を含んでいるよね。
例えば、「死んだ母ちゃんは俺の心の中にいる」
→これも存在してるっているの?
これ言えちゃうと、あらゆるものが存在していることになるよね。
神様の存在を証明したいなら
「実在」という言葉を使って証明しないとダメだよ」
どうでしょうか?
この堂々たる論破ぶり。
気持ちいいですね。
神の存在証明まとめ
では、最後に簡単に「神の存在証明」をまとめておきたいと思います。
神の存在証明
→前提条件がそもそも最強
以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。