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「君主論」から読み解くリーダーの資質②

投稿日:2019年7月9日 更新日:

 

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。


今回は前回の記事に引き続きマキャベリの「君主論」から、
理想のリーダーの資質を読み解いていきたいと思います。

 

 

前回の記事を読まれていない方のために、
「君主論」とは何か?

 

 

また前回の記事で説明したリーダーの資質①を簡単にまとめておきたいと思います。

 

君主論とは?1つ目のリーダーの資質はなに?

「君主論とは」「西洋の孫子の兵法」とよばれ現代に至るまで、様々な君主に参考にされてきた、リーダーの教科書とされている本です。

この本がすごいのは、マキャベリという外交官が実際の君主、君主国家を分析し、
綺麗事なしに、集団の頂点にいる理想のリーダーを説明していることです。

マキャベリと聞くと、まずでてくるのが「マキャベリズム」という言葉が浮かんでくると思います。

この言葉を聞くと目的のためなら残虐なことも進んでする、
というような、イメージがあると思います。

実際そういう意味なのですが、
もっと「マキャベリズム」を深く理解するためには、この言葉が最適です。

「目的のために、柔軟に手段を選ぶことができる」

つまり、目的にとっての最善を理解し、それに合わせたアプローチをすることができる。そのために、多少の犠牲を伴っても、長期的に目線で見ることができる。

これがマキャベリズムを考えいる時の、大前提、
そして、リーダーの資質①でもありました。

ここまでが前回の記事の復習です。【君主論」から読み解くリーダーの資質①

「君主論」より、リーダーの資質②

ここからは、「君主論」にまとめられている、リーダーの資質を
さらに紹介していきたいと思います。

両極端の性格を兼ね備えている

君主が模倣しなければならない獣は、狐と獅子だ

ここでいう狐は「知能」、獅子は「力」を示しています。

この資質に関しては戦国時代の武将に例えると、とてもわかりやすいと思います。

獅子の特徴を持つ戦国武将として挙げることができるの織田信長でしょう。
彼はそのカリスマ性と、戦争における圧倒的な力を持っていました。

しかし、最終的には家臣である明智光秀に裏切られて最終的には、
天下統一目前で、亡くなります。

明智光秀が、織田信長を裏切った理由の一つとして、考えられているのは、
織田信長のワンマン経営についていくことができなかったからです。

つまり、武将としての織田信長の力は天才的だったのですが、
それがゆえに、理解できる人物も少なかったようです。
つまり、それを理解させるだけの「狡猾さ」を織田信長は持っていなかったため、
天下統一を逃します。

一方、狐の特徴を持つのが、豊臣秀吉です。
彼は才能のある織田信長にとり入る知能を持っていたため、
百姓であるにも関わらず、戦国武将となり、一度は天下統一をなしとげます。

しかし、最終的に戦乱の世の中に安定をもたらす人となる
徳川家康に破れることとなります。

なぜ、豊臣秀吉は徳川家康に負けてしまったのか?
その理由は兵の数と資金だとされています。

つまりここには織田信長とは違う種類の、「力」があることがわかります。
また徳川家康は、「ズル賢さ」でも有名です。

彼は、もともと織田信長と協力関係を結んだり、
豊臣秀吉が天下をとった時には彼の家臣として、活動していました。
しかし、虎視眈々と天下を狙っており、自分の出番が来るまで身を潜める
ずる賢さがありました。

そのため、彼が築き上げた江戸幕府は200年以上続くこととなります。

この例からわかることは、
リーダーの資質に必要なのは「知能」と「力」の両方だということです。

イエスマンではない部下をもつ

自分がリーダーとして、会社を引っ張っていく立場になると、
必ずでてくるのが、どのような部下をそばに置いておくべきか?
という問題です。

やはり、集団の規模が大きくなるにつれて、
自分の知識だけでは賄うことができない部分がでてくる可能性が上がります。

社長であれば会社の資金繰り、専門的な知識など上に立つものとして
知っておかなければならないことが膨大にあり、それに合わせた決断もしなければ
なりません。

そのような時に、どのような部下を周りに置けばいいのか?

「君主論」の答えとしては
優秀でかつ自分のことを尊敬しているが、イエスマンではない部下
を自分の周りにおくべきだとアドバイスしています。

優秀な人材であることは、もちろんですが
優秀な人材は自分自身を超える、もしくは他の会社などにスカウトされる可能性があります。それを防ぐためには、その優秀な人材が自分を尊敬している、
もしくは心酔している状況でなければありません。

そうすることで、自分がトップである立場を守ることができます。

一方で、自分のことを尊敬している人間はイエスマンになりがちです。
しかし、それでは全く意味がありません。

リーダーと部下の関係として、もっとも良いのは、
リーダーがまかなうことのできない範疇の問題に関して、
部下にアドバイスを求めます。

それに対して、部下は自分の意見をはっきりと伝えることができる。
しかし最終的な判断はリーダーが下す。
その決断に対して、部下は納得ができる。

このような関係こそが、ベストだとされています。

中立を嫌う

これは結構合理的な思考回路なので、
かなり参考にした方がいいと思います。

例えば、対立している2つの企業それぞれから、
取引する代わりに、この商品だけを売って欲しいと言われたとします。

この場合、あなたはどちらの商品が売れるかわからないので、
どうすればいいか迷ってしまいます。

この時、どっちつかずな決断をしていまうと、
利益がでる可能性は、ゼロになります。

しかしどちらかの商品のみを取り扱うと決めた場合、
その商品が当たれば、もちろん利益を得ることができます。

しかし、その商品が当たらなかった場合は?
もちろん、損害を被るかもしてませんが、
長期的に見ると、肩入れした会社とのパイプができたことで、利益が回ってくるかもしれません。

マキャベリが言いたいのは、リスクをとれべきだということではなく
長期的な視点で見ると、確率論的に中立しない方がいいよね、ということです。

また中立を取るということは、周りからすると決断を躊躇している風にも
見えていまします。

結果的に、中立を取ることがよかったとしても、
それがきっかけで自分の部下に不信感を持たれてしまう方が、大きな損失です。

それらのことから、中立的であることを嫌うべきだと「君主論」
には書かれています。

君主論からわかるリーダーの素質まとめ

いかがだったでしょうか?
前回の記事と合わせて4つのリーダーの資質を取り上げました

  1. 目的に合わせて、柔軟に手段を選択することができる
  2. 両極端の性格を兼ね備えている
  3. イエスマンではない部下をもつ
  4. 中立を嫌う

こちらの4点でした。
集団のまとめている方、リーダー、これからリーダーになりたい方は
ぜひ参考にしてみてください。
現代でも評価されている本ですので、信じて損はないはずです。

では、今回はここまでにします。
読んでいただきありがとうございました。

-その他

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