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キルケゴールの死に至る病とは?死ぬほどわかりやすく解説!

投稿日:2019年9月7日 更新日:

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。

今回は「死ぬほどわかりやすく」シリーズです。
キルケゴールの「死に至る病」を死ぬほどわかりやすく解説します!!


そして、この死に至る病をどうやってビジネスに実用していくのか?
それについても考えてみます。


では、早速いってみましょう!!

「死に至る病」ってどんな本?


まずは、「死に至る病」がどんな本なのかを解説したいと思います!


死に至る病とは?


この本の題名である「死に至る病」ですが、この言葉は「絶望」のことを指しています。


では「絶望」とは何か?
人間が「絶望」に陥るとはどういうことか?


その「絶望」について深く掘り下げたのが、この「死に至る病なのです」

キルケゴールの人間論

キルケゴールは、絶望の解説する前に、彼の人間論について述べています。

キルケゴールによると、
「人間とは、自分自身と関係を持つもの」だそうです。


理解の難しい言葉ですよね。
例えば人間は他人と話していなくても、様々な思考を無意識にしています。
「今日暑いな」とか「疲れたな」とか


そういう思考は何と関係を持つのか?(何に向けられているのか?)


自分自身ですよね。
キルケゴールが言いたかったのはそういうことです。

では、人間はどのような過程で絶望に陥るのでしょうか?


キルケゴールは自分と自分自身との関係、そのバランスが取れなくなってしまうと絶望を感じるとこのほんて解説しています。


その絶望を、キルケゴールが定義した種類に分けて(①無限性②有限性③可能性④必然性)解説していきたいと思います。

 

死に至る病①-無限性の絶望

まずは、無限性の絶望です。


人間論の続きになるのですが、キルケゴールは人間には無限性と有限性の2つの側面を持つと言います。


どういうことか?


無限性とは「想像的なもの」、「夢想的なもの」を指します。
有限性はその反対で自分の現実世界の具体的なものを指します。


そして無限性の絶望が示すのは、「空想にふけった人生」です。


人間は、よく妄想します。
「お金持ちに生まれたら、働かなくてすむのに」
「アイドルと結婚でしてたら毎日楽しいのに」
そのような妄想は希望のように見えますが、自分の可能性が伴っていなけれな、絶望でしかないと、キルケゴールは述べています。


あなたの周りにはいないでしょうか?
何のカリスマ性もないのに、カリスマな理想を言っている人って意外と多いのです。


そういう人は現実逃避して妄想世界で生きている→それは絶望に陥っているのと同じ。


死に至る病②-有限性の絶望


では、続いては有限性の絶望です。


無限性の絶望は現実逃避して空想に浸ることでした。


有限性の絶望はその逆で、周りの現実にしか目を向けないことです。
この有限というのは、個人ではなく世間に対しての有限だと思ってください。


つまり、平たくいうと世間一般の常識の中に組み込まれてしまうということです。


社会人になると、自分がしたいこともできず、残業ばかり。
なぜ残業するのかと聞くと「みんなも残業してるから」


このように世間の中で悪い意味で器用に振る舞い、それが安全だと感じてしまうことを「有限性の絶望」といいます。

死に至る病③-可能性の絶望


続いては「可能性の絶望」です。


可能性の絶望とは「いまある自己」を失うことです。
先ほど解説した①無限性の絶望(妄想にふけった絶望)に少し似ています。


無限性の絶望は「自己の外側」つまり妄想世界の中で生きることを示していました。


しかし可能性の絶望は「現在の自己自身」を失うことを示します。


「自分にはもっと能力がある、才能がある、イケメンだ」
このような自信を持つことは重要ですが、
無限性の絶望と同じくこの可能性だけを頼りに生きているのは絶望に陥っているのと同じです。

死に至る病④-必然性の絶望


最後に「必然性の絶望」


可能性の絶望とは逆で

「自分には能力もない、才能もない、ブサイクだ」


このように「いまある自己」を全面的に受け入れて「あるべき自分」を失う状態です。


もう、自分は何を頑張ってもどうしようもないから、このままでいいや、みたいな思考に陥りがちな人は必然性の絶望に陥っていると言えます。


ビジネス的観点から見た「死に至る病」


では、この著書をビジネスの観点から見てみましょう。

ですが、色々ややこしくて絶望の種類なんて覚えていないと思います笑
なので、絶望の4種類を簡単にまとめておきたいと思います。

絶望4種類の簡単なまとめ


①無限性の絶望
→「自分がお金持ちに生まれればいいのに」などの、自己の外側にあるに対する妄想に組み込まれてしまうこと

②有限性の絶望
→「周りの人がそうしているから、自分もそうする」などの、世間に組み込まれて生きることに疑問を持たなくなってしまうこと

③可能性の絶望
→「自分は才能もあるし能力も高い」などの、自分の内側にある可能性ばかりを頼りにするが「いまある自己」はそれにともなっていない状態のこと

④必然性の絶望
→「自分には才能もないし能力もない」などの自分の現状のみを受け入れて、「あるべき自分」を追い求めないこと。

どうやってビジネスに活かせるか?


では本題です。


ざっくりですが、この著書は
「人間論→絶望」についてまとめた本です。


では、絶望に陥らないようにするにはどうすればいいかを考えればいいのです。


この本の著者であるキルケゴールは絶望に陥らないためには「信仰せよ」
というわけのわからない結論を出しています。


そもそも、この本自体がキリスト教を広めるために書かれた本なのです。


しかし、そんな結論は僕からするとクソ喰らえでしかありません。


なので、自分の都合のいいように(ビジネスに実用できるように)この本を利用したいと思います。

 

1環境を自分で変えてみる


まずは、無限性と有限性の絶望を簡単にすると
「空想に陥る」「世間に組み込まれる」


この2点が対局にあることがわかります。

ビジネスで空想に陥るのは「年収が高かったらなぁ」など
ビジネスで世間に組み込まれるのは「この部長だるいけど逆らえない」など

ここで重要なのは絶望の根本的な問題が自分の中にないこと。

絶望の根本問題は環境にあるのです。


つまり環境を変えるしかないのです。


年収の高い企業に転職したり、だるい部長に反抗したり…


勇気のいることですが、環境のせいにするのではなく、環境を変えられる自分になりましょう!!

 

2短期的、長期的な目標設定をする

 

続いて、可能性と必然性の絶望を簡単にすると
「俺には才能がある」「俺には才能なんてない」


この2点が対局にあることがわかります。


ビジネス観点でこの2つの絶望を取り上げるとすると「目標設定」をするときではないでしょうか?


よく売り上げ目標を、ありえないぐらい高く設定している企業やお店がありますよね…
あーいうのは、だいたい達成できませんし、モチベーションも上がりません。


高すぎる目標設定をしすぎても、それは可能性の絶望。
だからといって現状に満足してしまうと必然氏の絶望。


そうならないために重要なのは絶妙な目標設定をすることです。


オススメは、長期目標をまずは設定して、それを達成するための短期目標を設定することです。


そうすると、自分ができるできないの判断もしやすいですし、達成回数が多くなるので、モチベーションの向上にも繋がります。

 


いかがだったでしょうか?
人間の絶望の種類を理解し、ビジネスに実用する方法を理解してもらえたでしょうか?
共感いただけたのであれば嬉しいです。

では、今回はここまでにします。
最後まで読んでくださりありがとうございます!!

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