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アダムスミスの道徳感情論とは?|死ぬほどわかりやすく解説します!

投稿日:2019年9月2日 更新日:

こんにちは、みるまの です。
このブログでは、ビジネスに実用できる哲学・思想を紹介しています。


今回は「死ぬほどわかりやすく」シリーズです。
アダムスミスの道徳感情論を死ぬほどわかりやすく解説します!


アダムスミスといえば「国富論」とか「見えざる手」とか、経済学者としてのイメージが強いかもしれません。


実際アダムスミスは哲学者です。


しかし、経済学者として認知される以前から、哲学者としての活動を行っていました。


ちなみに彼は代表著作である「国富論」を書く前に「道徳感情論」を書いているのです!


なぜ今回「道徳感情論」を解説するかというと「国富論」の世間のイメージだけでは、アダムスミスの本当に言いたかったことがなんなのかは理解できないからです。


今回はそういうことも含めて解説していきたいと思います。


では、さっそくいってみましょう!!


アダムスミスの道徳感情論とは?


アダムスミスは「国富論」の中で、
経済発展には「利己心」が必要であると、説きました。


どういうことかというと、自分の利益を追求した結果「見えざる手」によって需要と供給の調和が自然にできてしまう、ということです。


※国富論について更に詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!

 

しかし、これだけをこれだけ聞くと、アダムスミスは自由放任主義で、経済発展のために利益だけ追求していればいいよ!とアドバイスをした人!
みたいなイメージを持っていますよね!


なぜそんなイメージを持つ人が多いのか?
それは、国富論が経済本として、歴史的に見て圧倒的な影響を持つものだったからです。


彼が述べた「政府の余計な関与が経済発展を鈍化させる」という考えは、経済的な思考の中で完全に一人歩きしています。


そしてアダムスミスのイメージは自由放任主義の色を強く持ってしまいました。


しかし、彼は正確には自由放任主義ではありません。
というのも国富論の中で「制御された利己心」が必要であるということを説いているからです。

 

どういうことかというと、アダムスミスが唱えた「利己心」というワードには、きちんとした道徳的な枠組みの中にある「利己心」だったのです。


それらをまとめたものが「道徳感情論」です。


ではここからは、「道徳感情論」を更に深掘りしていきます。


「道徳感情論」における道徳基準とは?


道徳の枠組みの中にある「利己心」という言葉を使いましたが、そもそも道徳の基準とはどうやって作ればいいのでしょうか?


道徳感情論には、この道徳基準の構築方法が提唱されています。


まず、前提として人間には「同感」という感情があります。
これは「他人に同調する気持ち」と考えてください!


他人が悲しそうにしているのを見て、自分も悲しくなる気持ちや、逆に楽しそうにしているのを見て自分も楽しくなる気持ちが「同感」です。


人間は自分が「同感」するのと同時に他人の「同感」も欲しがる生き物だということをアダムスミスは主張しています。


つまり、自分が悲しんでいたら、他人も悲しんで欲しいし、楽しんでいれば楽しんで欲しい。


同感を得ることで、他人から認めてもらった証になるのです。
つまり「同調=自分の気持ちを認めてもらった証」です。


この同調の数が多ければ多いほど道徳基準に近づきやすいということが「道徳感情論」のなかで示されています。


確かに周りから反感を買うような行動は道徳的ではないですよね。


では、同調をたくさん得ることだけで道徳的になれるのか?


アダムスミスの答えはNoです。


同調の総数というのは環境、人によっても変わってくるからです。


では、どうやって道徳基準を確立していくのか?


結局はこれまでの自分の経験を元に何が道徳基準なのかを判断するしかないとアダムスミスは言います。


うーん、まぁ道徳って言葉がそもそも抽象的だし、そうなるのは仕方ないですよね笑

「道徳感情論」における賢人とは?


では、「賢人(ここでは自分の道徳基準に従うことのできる人)」とはどういう人をさすのでしょう?


道徳基準を確立できたからと言って、それに従える人になれるわけではありません。


アダムスミスは道徳基準を持ちつつ、義務感を持ってそれに従うことで賢人になれると述べています。


どういうことか?


道徳基準を知っていてもそれを破りたい自分がたまに出てきちゃいます。
(例えば燃えるゴミを持っているのに、それ専用のゴミ箱が見つからないからペットボトル専用のゴミ箱に捨てちゃいたいとか…)

つまり、人間は道徳基準を持っていようが、持ってまいが、それに従いたくない気持ちを同居させているのです。


その道徳基準に逆らう気持ちを義務感で律することで、アダムスミスは賢人になれると考えました。

 

アダムスミスにとっての利己心とは?


では、最後にアダムスミスにとっての利己心とはなんだったのか?
を道徳感情論を絡めて考えてみたいと思います。


利己心=道徳基準を確立し、それに従う努力をした上で、自分の利益を追求する気持ち

となります!!


道徳感情論のまとめ


今回は道徳感情論についてまとめてみました。
「道徳感情論」とは、アダムスミスの道徳に対する思考がまとめられた本でした。

道徳=他人の同感を得る経験の中から自分で確立し、基準づけしていくもの

でした!!


今回の解説で、国富論の「利己心」が指す本当の意味をわかっていただけたら、嬉しいです。

では、今回はここまでにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

-その他

執筆者:


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