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パノプティコンを利用して部下を成長させる方法

投稿日:2019年7月13日 更新日:

 

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。

今回はパノプティコンに関する2個目の記事となっております。
前回の記事では、「パノプティコンとは何?」について掘り下げていきました。
パノプティコンとは?わかりやすく解説します

ここからは、それを知った上で
「部下をうまく成長させることができなくて困っている」
「部下を有能にしたい!」
「部下が不真面目」
このような問題にお答えします。

まずは、前回の記事を見られていない方のために、
パノプティコンってなんなのかを簡単に説明しておきたいと思います。

パノプティコンとは?

パノプティコンとは、ジェレミー・ベンサムという哲学者が考えた
刑務所の構造のことです。

この構造のすごいところは…
囚人のほうからは、監視員が自分のことを監視しているのか、
そうでないのかが見えないシステムになっているということです。

監視されているのか否かがわからないということは、
気を抜いた行動をとると、いつかバレるかもしれないという心理状況の中で
生活をすることになります。

その結果、真面目に囚人業務をこなし、更生の確率が上がる、
というのがパノプティコン構造でした。

でがこの刑務所の仕組みを、
どうやって部下の育成に利用すればいいでしょうか?

お答えします!!

そもそも人間が成長できないワケとは?

まずはここから考えてみたいと思います。

人間が成長できない理由は、以下の2点のみです。

  1. モチベーションがない
  2. アプローチ(やり方)が、間違っている

1モチベーションがない

成長できない1つ目の原因はそもそもやる気が起きていないということです。

なぜモチベーション・やる気がないと成長でしょうか?

当たり前のことですが、
これらがないと仕事においても作業量が減ってしまいます。

やる気がある人は、ほっておいてもやる気がない人に比べて作業量が多いので、
それに比例して成長する確率が高まっていきます。

モチベーションがない部下に対して、
どれだけ効果的な仕事術を教えても、
部下からすると、興味がない状態、つまり受け入れる心の準備ができてないので
成長させることができません。

2アプローチ(やり方)が間違っている

モチベーションはあるのに成長できない人がよく陥りがちな状況です。

努力に対しては、評価されているのに
「あいつは頑張っているけど、なんかおしい」
と言われるタイプです。

このタイプの部下に対しては、あなたのスキルを伝授するだけで、
どんどん成長していくはずです。
なぜなら、努力できるモチベーションがあるから。
モチベーションがある人間は、教え方次第で
どんどん成長していくので、ご心配なく。

もしそれできっかけを作ることができない場合は、
上司側の伝える力に問題があるかもしれません。

そこはこちらが頑張りましょう笑

この手のタイプはきっかけが必要だといいましたが、
稀に成長できない人がいます。

それは、プライドが高くて頑固なタイプ
こういう部下は、さっきのモチベーションがない部下と一緒で、
上司の言葉を受け入れる心の準備ができていません。

結局は…

成長できない人の特徴として下の二つをあげました。

  1. モチベーションがない
  2. アプローチ(やり方)が、間違っている

そして、その両方の根本的な原因は
「上司のアドバイスを受け取る心の準備ができていない」
ということでした。

つまり、ここさえどうにかすることが出来れば
あなたは部下を成長させることができることになります。

パノプティコンの利用方法

では、ここからは
「上司のアドバイスを受け取る心の準備ができていない」
という問題を解決していきましょう!

しかし、これを変えるのは正直難しい!
なぜなら人間の心をコントロールする必要があるから。

他人のマインドコントロールには、
かなりの話術と、相手を見る力が必要になります。
認知的不協和理論とは?自分も他人もマインドコントロールする方法

それができない時に手っ取り早い方法はないのか?

手っ取り早いのは
部下に威圧感を与えて、無理やりやらせることです

なんだ、そんなくだらないこ…
と思うかもしれませんが、この方法はかなり合理的です。

アスリートの小さい頃の動画などで、
両親に泣かされながらも、必死で練習するすがたをみたことがあると思います。

このとき、泣きながらも続けるのは、なぜでしょうか?
できなくて、悔しいという一面は確かにあります。
しかし、小さい子供が練習を辞めない理由の圧倒的第一位は

やらされているから、怖いから

これに限ります笑

ここにモチベーションがあるかと考えるとありません。
あるのは、ただただ厳しい練習を積み重ねたこと、
つまい、量の問題です。

そして、その結果どんどん成長していき、結果もついてくる。
他の人より、練習しているので当たり前ですよね。
そうなると、上達することへのモチベーションも上がっていく。

つまり、両親が成長するスパイラルを作り出して、
スタート地点まで無理やり連れていくわけです。

ここまで聞くとわかると思いますが、
部下を成長させるための第一歩は
強制させることです。

やりたがっていないことを強制的にさせることによって、
成長スパイラルのスタート地点に、連れて行ってあげる重要なのです。

※もし、強制するために怒ったりするのが、嫌だという方は
以下の記事をご覧ください。
「君主論」から読み解くリーダーの資質①
君主論」から読み解くリーダーの資質②

そこでパノプティコン構造の考え方が効いてきます。
嫌いなことを強制的にさせるのですから、
上司が把握できない部分でサボってしまう可能性があります。

そのため、監視しているのか、していないのかわからない状況をこちら側から作り出します。
そうすると、部下は常に見張られている心理状態となり
真面目に業務をこなすしかありません。

そこで、定期的に部下の状況を把握し
「今どんな感じやろ?」
「そろそろ、終わるんやろ?」
「なぜ終わらないの」
というような、業務の状況を聞くような質問をなんどもしましょう。

それをするに連れて、部下の状況を把握することもできますし、
部下に無言の圧力を与えることもできると思います。

これは、僕の経験談なのですが、
「あの仕事どうなった?」
と普通に聞かれているだけなのに、なぜか早く終わらせないと
という風に思ってしますことがあります。

これは確実に無言の圧力を感じている証拠です。

これを根気強く繰り返していくと、
部下の中で、仕事を早くしないといけないという習慣
が生まれ、仕事がはやくなることに比例して、
作業量も多くなっていきます。

この状況を上司側から作り出すことができれば、
部下はどんどん伸びていきます。

成長する自分に気づき、それが面白くなってきているからです。

結論

今回は、部下を成長させる方法について開設しました。

結論としては、
「ある程度強制して、部下の状況を把握し、定期的にそれを伝える」
これをすることによって、部下を成長スパイラルのスタート地点に
持ってくることでした。

先ほども書きましたが、強制するような上司になりたいという方は
是非「君主論」に関する記事を読んでみてください。

では今回はここまでです。

部下がいうことを効いてくれなくて困っている方は、
ある程度強制することから始めてみてください!

ここまで読んで頂きありがとうございました。

-その他

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