こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です
皆さんは帰納法という言葉をご存知でしょうか?
この言葉を聞くと、
「数学の問題で出てくるやつ…」
というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし、元々この言葉は哲学者が考え出した、思考方の一つです。
数学以外にも使える場面があるので、
・今回は帰納法がどんなものなのか?
・どういう風に実用できるのか?
というのをできる限り、わかりやすく解説したいと思います。
また、帰納法を使えるようになれば、
独創的な思考ができるようになりますので、ぜひご覧ください。
帰納法とは?
帰納法とは、
「個別的・特殊的な事柄から、
一般的・普遍的な規則・法則を見出そうとする論理的推論方法」
です。
全く意味がわかりませんよね。
なので、ここから実際に帰納法を使った簡単な例をご紹介したいと思います。
帰納法の例
「僕の母はペヨンジュンが好き」
「僕の母はイ・ビョンホンが好き」
「僕の母はチャンドンゴンが好き」
この三つから帰納法を使って考えると
どんな結果が出てくるでしょうか?
例えば
「僕の母は韓流スターが好き」だったり
「僕の母は韓国人男性がタイプ」だったりですかね?
これが「帰納法」の考え方です。
「元々あるデータを集めて、パターンを見つけ出す」
というのが帰納法の流れになります。
帰納法の例(高校数学)
先ほど「帰納法」という言葉は「数学」のイメージがあると言いました。
なので、高校数学問題で帰納法が使われている例も
紹介しておきたいと思います。
結構難しいと思うので、あんまり興味がない方は飛ばしてください!
問題:
nが自然数のとき1+2+3+…+n-1+n=½ n(n+1)…①を証明せよ
解答:
(1)n=1と仮定したとき
①の左辺=1
①の右辺=1
つまりn=1のとき①は正しい
(2)n=k(kは自然数)のとき①が成立すると仮定すると、
1+2+3+…+k-1+k=½ k(k+1)
このとき、n=k+1を考えると
[①の左辺]
=1+2+3+…+k+k+1
=½ k(k+1) + k+1
=(½ k+1)(k+1)
=½ (k+1)(k+2)
=[①の右辺]
よって、n=kを仮定すると、n=k+1でも①が成立することが示せた。
う〜ん、
難しいですよね。
でも、注目してもらいたいのは、黄色い文章です。
ここで「仮定」という言葉が出てきていますよね。
この仮定を作り出す、という部分が帰納法の大切な特徴です。
順番に謎を解いていくのではなく、
最初に結論を予想して、それを証明するための段階を踏んでいます
いかがでしたでしょうか?
ここまでは帰納法がどういったものかをざっくり解説しました。
帰納法を生み出したフランシスベーコン
では、ここからは帰納法を考え出した
フランんシスベーコンという哲学者を紹介しておきたいと思います。
フランシスベーコンは
「イギリス経験論の祖」
と言われている人物です。
イギリス経験論というのは
「人間の知識というのは経験から構成される」
という考え方です。
ここでいう経験というのは僕たちがイメージする「体験」とは少し違います。
「実験」や「検証」というイメージですね。
哲学者が「実験」とか「検証」をイメージするって面白いですよね。
フランシスベーコンが活躍するまでの哲学というのは、
何かを考える時に、あらゆるデータを集めて、分類し
論理的に解決していく方法が多く使われていました。
しかし、フランシスベーコンは「帰納法」を生み出すことによって、
データを集めた後、「仮定」を作って「実験」する方法を有名にしました。
それが「イギリス経験論」の大きな特徴であり、
フランシスベーコンが「イギリス経験論の祖」と言われる理由です。
そんなフランシスベーコンの名言は「知は力なり」です。
これは単純な「知識が力になる」という意味ではありません。
気になるかたは下の記事を読んでみてください!
帰納法と演繹法の違い
帰納法とよく比べられるのが「演繹法「えんえきほう)」です。
帰納法では、
①パターンを見つけ出す
②仮定を考える
③それを実験によって証明する
という流れだ問題を解いていきました。
演繹法はもっと簡単です。
①事例を集める。
②事例からわかる結論を明らかにする
で終わりです。
帰納法についてさらに知りたい方は、
下の記事をご覧ください。
帰納法はイノベーターに必要な思考術
では、ここからは実用できる帰納法を紹介したいと思います。
「帰納法」的思考が得意な人はそうでない人に比べて、
新しいことを生み出すのが得意です。
例えば、ファッションのトレンドは
「螺旋構造」になっているというのをご存知でしょうか?
例えば、幅の広いワイドパンツは2年前だとダサい認定されたはずです。
しかし今、おしゃれな女の子はワイドパンツ履いてますよね。
あと体型が気になる女の子も。。
これが螺旋構造でできているファッション業界の例です。
一昔前に流行ったものが、少し変化して数10年後に流行る、
というファッション業界の特徴を示しています。
「帰納法」が得意な人は、これまでのデータを集めて傾向を理解し、
次に流行るものがなんなのか?という仮説を立てます。
そこから、その商品が流行るかを実験し、自分自身でトレンドを作り出す。
大それた話になりましたが、イノベーターの思考術というのは、
帰納法と同じなのです。
「広報をしている」とか
「雑誌を編集している」とか、そういう職業の人は
少し、帰納法的な考え方を意識してみるといいかもしれません。
帰納法のまとめ
では、最後に簡単に帰納法をまとめておきたいと思います。
帰納法
→パターンを見つける仮定を考える実験する証明する以上終わりワッショーイ
今回はここまでにします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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