こんにちは、みるまのです。
このブログでは、ビジネスに実用できる哲学を紹介しています。
今回は「唯物史観」をわかりやすく解説したいと思います!!
また、唯物史観の考え方は起業をする際にも役立ちます。
その考え方もご紹介したいと思います。
それでは、さっそくいってみましょう!!
唯物史観とはどういう意味?
唯物史観は「世界の歴史は、物質の流れによって決まってくる」
という考え方のことです。
この言葉だけを聞いてわからないと思うので、
さらにわかりやすく言葉を変えたのがこれです。
「世界の歴史(宗教・文化・政治・道徳など)を決定するのは経済である」
この言い方だとかなりイメージがわきやすいですよね。
では、どのようにして、このような考え方が生まれたのでしょうか?
まずは、唯物史観を提唱したマルクスという哲学者を紹介したいと思います!
唯物史観を提唱したマルクスとは?
マルクスは経済学者でもあり、哲学者でもあります。
彼が何をしたかを一言で言うと、「資本主義を否定して社会主義を肯定」しました。
少し話は変わるのですがアダムスミスという哲学者(兼経済学者)をご存知でしょうか?
彼は「国富論」という彼の著書の中で、
資本主義経済こそが理想社会であるということを提唱しました。
【国富論とは?|死ぬほどわかりやすく要約】
「見えざる手」という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。
経済は人間の利己心を放っておくことによって自然とうまく回る仕組みができている、その仕組みが「見えざる手」だと表現されています。
この「見えざる手」を考え出したのが、アダムスミスです。
そして、その100年後ぐらいに「資本論」という本を書き上げたのが、
マルクスです。
彼は、「資本論」のなかで、資本主義が終焉し、
社会主義に移り変わって行くことを論理的に解説しました。
【資本論とは?死ぬほどわかりやすく要約します!】
その解説の中で使ったのが「唯物史観」という考え方です。
つまり、この唯物史観という考え方は、マルクスの核となる考え方なのです。
では、ここからは、その唯物史観を
わかりやすく解説していきたいと思います!!
唯物史観を簡単に解説!!
唯物史観は
「世界の歴史(宗教・文化・政治・道徳など)を決定するのは経済である」
という考え方のことでしたね。
マルクスのそもそも目的は「国家の社会構造」を体系的にまとめることでした。
そのために、まずは個人的な社会構造に注目しました。
個人的な社会構造とはどんなものでしょうか?
めっちゃ簡単に考えると、
人間が生き延びるためには、何をしなければいけないか?を考えました。
人間が生き延びるためには何をしなければいけないでしょうか?
まず食べたり飲んだりしないと死にますよね!
では、どうやって食べたり飲んだりすることができるのでしょうか?
食べたり飲んだりするためには、お金が必要ですよね。
そして、その生き延びることが可能になった次にあるのが、
住居だったり、衣服だったり、贅沢品です。
つまり個人の社会構造では、経済的側面が土台となっているのです。
経済的側面が土台としてあり、それにより、他の生活も決まってきます。
マルクスはその構造を国家にも応用しました。
国家もまずは、経済的基盤が土台としてあり、
その上で宗教や政治が構築されるのです。
経済基盤が整っている国家と、経済基盤が整っていない国の文化は、
全く違うものですよね。
ここで、マルクスは経済的基盤のことを「下部構造」、
政治や、宗教、文化のことを「上部構造」と呼びました
基本的には、下部構造にある経済が最も国家構造に影響しやすいです。
それは、上の説明からもわかると思います。
一方で、下部構造が全てを支配しているわけではありません。
上部構造が変わることによって、下部構造が変わることもあり、
互いに影響しあっているとマルクスは考えています。
起業の際に役立つ唯物史観
では、ここからは、起業をするときに
役立つ唯物史観的な考え方を紹介します。
お金>自分のしたいこと
唯物史観とは、経済構造がその他の構造に
大きな影響をもつという考え方でした。
起業したい人に多いのですが、
自分がやりたいことを最優先にして、起業をするということです。
しかし、この考え方では、リスクが大きいです。
自分がやりたいことで結果を出すには、
初期投資とそれを回収するまでの時間が必要だからです。
起業して成功する人に多いのは、
自分ができることをして、とにかくお金を稼ぐ
→お金を稼いでから、自分がやりたいことに手をだす、
という方法を使う人です。
これは、唯物史観的な行動を無意識にとっています。
とにかくお金を稼いで、経済基盤が整ってくれば、
投資もできますし、そもそもリスクが少ないですよね。
長い目で見て成功するのは、
絶対にまずは経済基盤を整える人です!!
皆さんも起業をするときには、まずは経済基盤を整えることをオススメします!!
では今回はここまでになります。
最後までご覧いただきありがとうございました!!