こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。
今回は「死ぬほどわかりやすく」シリーズです。
「経験論と合理論」の違いをわかりやすく紹介します!
それでは、さっそくいってみましょう!!
Contents
経験論と合理論が比較されるワケ
まず最初に、そもそもなぜこの2つが比べられるのか?についてお話ししたいと思います。
哲学にはすごく抽象的な問題を必死になって考える一面があります。
例えば、「自分の存在はどうすれば証明できるのか?」とか「神とは何か?」
とかです。
そして、そのような哲学の主要部門として扱われているのが認識論です。
認識論とは?
認識論は知識論とも呼ばれています。
知識論というほうが言葉のイメージがつきやすいのですが、
「人間は知識の源泉をどこから得ているのか」について議論します。
すごく抽象的でわかりにくいとおもうので、噛み砕くとこうなります。
「人間はどうやって知識を得るのか?」
その議論の中で生まれてきたのが「経験論」と「合理論」です。
では、経験論と知識論、それぞれ見ていきましょう!!
経験論とは?
結論からいうと
経験論とは「人間の知識の由来は知覚経験である、と考える立場」のことです。
しかしここで注意して欲しいのが、経験論はただ単に「経験=知識」ではないということです。
ここもすごくややこしい問題になりますので、帰納法という経験論を使った問題の解き方を紹介したいと思います。
帰納法(経験論的思考)による問題
問題:自分が死ぬことを証明せよ
帰納法を使ってこの問題を解くためにまずは事例を持ってきます。
事例:A(=人間)もB(=人間)もC(=人間)も死ぬ
答え:私も人間だから死ぬ
このような考え方が帰納法的な考え方です。
事例を集め、結論を導くのが帰納法(経験論的な考え方)なんですね。
これでは、ピンと来なかった方のために、数学的帰納法を紹介したいと思います。
数学が苦手な方はとばしてください!
帰納法による数学問題
問題:nが自然数のとき
1+2+3+…+n-1+n=½ n(n+1)…①
を証明せよ
答え:(1)n=1のとき
①の左辺=1
①の右辺=1
つまりn=1のとき①は正しい
(2)n=k(kは自然数)のとき①が成立すると仮定すると、
1+2+3+…+k-1+k=½ k(k+1)
このとき、n=k+1を考えると
[①の左辺]
=1+2+3+…+k+k+1
=½ k(k+1) + k+1
=(½ k+1)(k+1)
=½ (k+1)(k+2)
=[①の右辺]
よって、n=kを仮定すると、n=k+1でも①が成立することが示せた。
いかがでしょうか?
このように事実の積み重ねから結論(知識)を得るのが、帰納法であり、経験論的な考え方です。
合理論とは?
では、合理論的とはどのようなものなのでしょうか?
合理論は「人間にはもともと理性が備わっていて、知識の由来は理性をもとにしている」という考え方をします。
はい、また意味がわからないですよね笑
今回も経験論と同じく、演繹法(えんえきほう)という合理論を使った問題の解き方を紹介したいと思います。
演繹法(合理論的思考)による問題
問題:自分が死ぬことを証明せよ
演繹法を使う際には、前提条件、もしくは仮定を提示します。
※そもそもこれが間違っていると演繹法で正解を出すことはでいません
前提条件:人間は死ぬ
答え:自分は人間→人間は死ぬ→つまり自分も死ぬ
これが演繹法を使った考え方です。
この前提条件・仮定というやつが「人間がもともともつ理性」に当たります。
合理論はそもそも知っている知識(理性)を経験し理論立てていくことで、答えを出すというイメージです。
まとめ:経験論と合理論の違い
ここまで経験論と合理論を解説してきましたが違いがはっきりしづらいと思うので、まとめてみます。
経験論=知覚のみ
合理論=理性(前提条件)+知覚
いかがでしょうか?
知覚経験を積み重ねて、知識を構築するのが経験論
理性(前提条件や仮定)があり、それを知覚経験で実証していくのが合理論となります。
ここからは、経験論と合理論をどうやってビジネスに活かしていくかを考えたいと思います!!
ビジネスに実用できる経験論と合理論
正直、「自分は経験主義者だ!」とか「合理主義者だ!」とかは全く重要ではありません。
重要なのはこの2つの考え方を共存させてどのように有効に使うかです。
では、経験論と合理論をビジネスにどう実用できるかを考えてみましょう!!
まずは経験論を使って法則を発見
基本的に大体のビジネスマンに必要な力は経験論であると考えて良いでしょう。
基本的にビジネスというのは既存のビジネスを分析→組み合わせて自分のビジネスに入れ込むという流れになります(以下参照)
成功しているプロジェクトや営業マンの特性データを見つける
↓
そこからわかることを分析して自分のビジネスでの活用
この帰納法的な流れが大体の仕事で活用できます。
新規事業には合理論
しかし、新規事業だったり、会社の方針を新しくする場合などの大枠を考えない立場にいる場合、既存のデータだけでは足りないことがあります。
そこで必要になってくるのが仮説です。
仮説をたて、新規事業をそれに当てはめる。
↓
もしその仮説が合っていれば成功しますし、間違っていれば失敗する。
↓
再度仮説を立て直してみる。
このように経験論だけでは足りない部分を合理論で補うのがビジネスへの活用として、もっとも行こう的です。
まとめ
最後に簡単にまとめておきます。
経験論と合理論の違い
経験論:知識の由来を知覚経験である→帰納法
合理論:知識の由来は人間に備わった理性であ理、知覚経験によりそれが浮きでる
ビジネスに活用できる経験論と合理論
経験論:既存のデータを分析して、自分のビジネスに入れ込む
合理論:仮説を設定して、自分のビジネスを検証する
いかがだったでしょうか?理解していただけたのなら嬉しいです?
今回はここまでにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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