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マタイ効果とは?マタイ効果を逆利用して成功する方法

投稿日:2019年5月19日 更新日:

 

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。

 

この記事では「マタイ効果」をわかりやすく解説します。
また、ビジネスに実用できるマタイ効果の思考法についていも紹介します。

 

それでは、さっそくいってみましょう!!

 

マタイ効果って何?マタイ効果って本当なの?

結論からいうと、マタイ効果とは
「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる」
という、経済的な好循環と悪循環を示す法則です。

 

これだけ読んでもイメージしにくいとですよね。

 

もっと簡単にいうと
「最初にできた小さな格差はどんどん大きくなっていく」
というようにイメージです。

 

皆さんは「金持ち父さん貧乏父さん」という本を読んだことがあるでしょうか?

 

これは世界的に有名な投資家、起業家のロバートキヨサキが書いた、
お金に関する哲学思考を紹介した本です。

 

その本のなかで「90対10の法則」という言葉が出てきます。

 

これは
「10%の人が常に90%のお金を儲ける」
という意味です。

 

これがマタイ効果です!!

 

実際、2019年の億万長者ランキングの1位は、
アマゾンの創始者であるジェフ・ベゾスであり、
彼が持つ資産は14兆円にもなるそうです!

 

14兆円も持っている人がいる一方で、
毎日満足のいく食事ができずに
飢餓で死んでしまう人々がいることも事実ですよね。

 

マタイ効果は世界の残酷な法則を暗示しているといって良いでしょう。

 

ここからはマタイ効果の例をいくつかあげます。

 

この例を読んでもらえばマタイ効果がどのようなものなのか?
がさらにわかりやすくなると思います。

 

では、いってみましょう!!

 

マタイ効果の例①-相対年齢効果

相対年齢効果とは
「4〜6月生まれの方が1〜3月生まれ(早生まれ)よりも
物事を有利に運べること」
を意味した言葉です。

 

例えば、小学生の野球クラブなどを考えてみると
すごく分かりやすいと思います。

 

少なくとも日本では学年ごとの区切りができていますよね。
つまり、6年になると一番の高学年になります。

 

しかしその中には、4月生まれの子もいるし、3月生まれの子もいますよね。

 

しかし、同じ6年生でも、
声変わりをしていて、身長が170センチの子もいれば、
逆に声変わりもしてなくて、身長がまだ伸びきってない子もいます。

 

そうなると体格面で有利に働くのは、
圧倒的に4月生まれの子です。

 

そうなると4月生まれの子はレギュラーに選ばれる可能性が上がりますよね。
体格が大きいということは、力もありますので。

 

ただここで終わらないのでマタイ効果です。

 

レギュラーになれた子は試合経験をどんどん積んでいく一方で、
早生まれで体格が小さいがためにレギュラーを取れなかった子は
なかなか経験を積むことができない。

 

そうなると自動的に4月生まれの子は野球が上手くなっていきます。

 

このようにして経験の差を上乗せし、
格差がどんどん広がっていくのがマタイ効果です。

 

実際に、日本のプロ野球選手とJリーガーの誕生月を調べたデータがあり、
その結果4〜6月生まれの方が、1〜3月生まれよりも多いという
こともわかっています。

 

つまり、最初にレギュラーになれたことで、
長い目で見るとプロ野球選手になれる可能性が高くなるのです。

 

マタイ効果の例②-イケメンとブサメン

 

酷な話ですが、恋愛にもマタイ効果は影響を与えてきます。

 

もうここまで読んだ頂いた方は簡単に想像できると思います。

 

小学校時代でモテるのは、圧倒的にイケメンですよね。

 

彼らは、小学校時代にイケメンであるがために
どんどん女の子と会話する経験を積んでいきます。

 

その結果、女の子にどんなことをすれば喜ぶのか、
どうすれば付き合えるのかを考える機会がブサメンよりも多くなります。

 

ブサメンはイケメンと同じように振舞っているはずなのに、
なぜか女の子が寄ってきません。

 

ブサメンは経験を積む事ができないため、
女の子の扱い方が上達しません。

 

こうして「
最初にモテたイケメンはどんどんモテるし、
モテなかったブサメンはどんどんモテなくなっていく」
このような構図が出来上がります。

 

マタイ効果を逆利用して成功する方法

どうでしょうか?
マタイ効果がどういうものなのかがわかってもらえたでしょうか?

 

マタイ効果は経済的な法則を示す言葉ではありますが、
日常においても当てはまる法則なのです。

 

では、このどうしようもない法則をどのように逆利用できるのか、
逆利用する事でどうやって成功するのかを説明していきたいと思います。

 

結論から言うと、
マタイ効果の逆利用には2つのキーワードがあげられると思います。

  1. 経験
  2. 能動性

では、一つずつ紹介していきます!!

 

マタイ効果を逆利用して成功する方法①-経験

 

これまでのマタイ効果の説明を見て、
「自分は3月生まれだからダメなんだ」とか
「4月生まれだ。ラッキー」
と思われた方もいるのかもしれません。

 

しかし逆利用する上で注目するポイントはそこではありません。

 

注目すべきは4月生まれが3月生まれよりも
経験を積みやすい状況にあった事です。

 

体格が大きいからレギュラーになれた!イケメンだから女の子と話せた!

 

ここに注目するのではなく
「レギュラーになれたから試合に出ることができた
女の子と話せたから女の子と付き合えた」
ここが重要なんです。

 

つまり
「スタートダッシュで自分自身をいかに経験が積める状況に持っていくか」
がマタイ効果を逆利用する上で
最も重要な要素となってくることを理解してください。

 

では、続いては二つ目です。

 

マタイ効果を逆利用して成功する方法②-能動性

 

マタイ効果を逆利用する上で、経験を積む事が重要ということはわかってもらえたと思います。

 

ではどうすれば経験を積める状況に持っていけるのか?

 

答えは能動的になることです。

 

「なんだ、そんなことなのか」
と思われた方もいると思います

 

しかし、1例にすぎませんが、
就職活動でのグループワークを考えてみてください。

 

グループワークが始まって最初に決めなければならないのは、そのグループのリーダーですよね。

 

その場面で自分から「リーダーをします」と言える人があなたの周りに何人いるでしょうか?

 

意外と少ないのではないかと思います。

 

彼らはそのグループワークで、下手くそではあっても、
リーダーとしての役割を任される、
つまり経験を積むことになります。

 

自分のどこがいけないかを実感した結果、次のグループワークでは、リーダーの役割を改善する、もしくは自分がリーダーに向いてないことに気づき、自分にあった役割を担当する。

 

この時点で、能動的に動かなかった人との差ができていることに
気づけたと思います。

 

中学生の授業などでも、
先生の質問に対して発言をしている生徒は、
先生から質問される確率も高くなりますよえね。

 

彼らは1度発言しただけで、
それ以降の問題に対しても、自分の発言が求められる
(先生がこの子は答えてくれる子と思う)ため、
いつでも集中していなければならい状態に自然と持って行かれます。

 

この経験値をつめる最初の状況に持っていく事が
マタイ効果の始まりなのです。

 

これが積み重ねると、「発言をする子」が「適当に授業を聞いている生徒」
よりも賢くなっていくことは想像できますよね

 

つまり最初の一手を取る事で、
あなたは自動的にレベルが上がる環境に立つことができるのです。

 

そしてその結果自分にとって有利な格差はどんどん広がっていくため、あなたは成功しやすくなります。

 

マタイ効果とは?まとめ

今回はマタイ効果とは何か、
マタイ効果を逆利用して成功する方法を説明しました。

 

マタイ効果とは
「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる」
という経済の法則を示したもので、

簡単に言うと、
「最初についた小さな格差がどんどん大きくなっていく」
というものでした。

 

そのマタイ効果を逆利用するためには

  1. 経験(経験を積む)
  2. 能動性(経験を積むために能動的になる)

この2点がポイントとなります。

 

どうすることもできないマタイ効果ももちろんありますが、
世の中には自分で変えられることもたくさんあります。

 

自分を能動的にするだけで、
あなたは圧倒的に成功に近づく事ができます。

 

 

それでは、今回はここまでにします。
最後までご覧いただきありがとうございました!!

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