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ニーチェ

「力への意志」とは?【死ぬほどわかりやすく解説】

投稿日:2019年11月19日 更新日:

 

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です

 

この記事では「力への意志」という言葉について
死ぬほどわかりやすく紹介しています。

 

かなりかっこいい思想なので、ぜひご覧ください!!

「力への意志」をわかりやすく解説

 

「力への意志」とは、
「あらゆるものが自分をさらに強くしようという本能を持っている」
という意味です。

 

言葉自体は簡単ですが、これではわからないですよね。

 

なので、手っ取り早く「力への意志」の例を紹介したいと思います。

 

力への意志の例①-カビ

 

みかんとかをほっておいたらいつのまにか生えてくるカビ。
カビはカビでもいろんなカビがいますよね。

 

例えば、みかんの側面に白いカビと
緑色のカビが発生したとします。

 

お互い別々のところでまずは繁殖しますが、
この状態でほっておくと白いカビと緑のカビは増殖し、
やがてお互いにぶつかります。

 

このとき白いカビの方が繁殖力が強ければ
白いカビが緑のカビを侵食します。

 

逆に緑のカビの力が強くなれば、
緑のカビが白いカビを侵食します。

 

要は、お互いの負けないぞ!!っていう力が働いて、
ぶつかり合いが始まるわけです。

 

こんな感じでそれぞれが本質的に持っている力を
最大限発揮しようとするのが、
「力への意志です」

 

力への意志の例②-人間

 

先ほどの例で少しイメージがわいたかもしれません。

 

では、次にこの「力への意志」がどのようにして
人間に作用するのかを考えてみたいと思います。

 

例えば、水風呂に入った後、体が内側からポカポカしてきたりします。

 

これも寒さに勝とうという人間機能による「力への意志」です。

 

この時
「体が寒いから、発熱しよう」
なんて意識してやっているわけではないですよね。

 

でも本能的に寒さに負けまいと体が発熱するわけです

 

これも無意識にあらゆるものが、
何かに負けないように自分を強くしようしている
「力への意志」の一例でした。

 

力への意志の応用形態:超人思想

 

「力への意志」はニーチェという哲学者が考え出した言葉です。

 

ニーチェの思想を一言で説明すると「ニヒリズム」です。
簡単に言うと「あらゆることを無価値」と考える思想が彼の根本思想でした。

 

 

ニーチェの印象がマイナス思考で根暗なイメージになったかもしれません。
しかしここで終わらなかったのが、ニーチェが哲学者として、
認知度の高い理由の一つになります。

 

ニーチェは
「あらゆるものは無価値」という自分自身の思想に苦しめられながら、
ある日、カビを見て発見するわけです。(実際はカビではないかもしれません)

 

「あらゆるものは無意識に自分のものに勝とうとしている!!」
これが先ほどから紹介している「力への意志」です。

 

そしてこの力への意志を応用し、自分達の思想に取り入れたものが
「超人思想」になります。

 

 

力への意志がわかる『善悪の彼岸』

 

この力への意志というニーチェが作った哲学用語は、
『ツァラトゥストラはかく語りき』という本と
『善悪の彼岸』という本でさらに詳しく書かれています。

 

『ツァラトゥストラはかく語りき』という本は小説形式で、
ニーチェの思想を紹介しておりますので、
哲学書に難しいイメージを持っている方にオススメです。

 

 

『善悪の彼岸』についてはあまり哲学初心者の方にはオススメできるような
簡単な内容とは言えませんが、ニーチェの思想をガッツリ知りたい方は
読んでみてもいいかもしれません。

 

           

 

力への意志とナチスの関係

 

この力への意志というニーチェの哲学ですが、
意味を歪めてナチスの思想として捉えられていた時期もあったようです。

 

その理由が結構ドロドロしていまして…

 

すごくかいつまんで紹介すると、
ニーチェの妹がナチスの幹部的な人に好意を持っていたらしく、
その人に取り入るため、すでに死んでしまっていたニーチェの思想を
悪用し、ナチスの思想として広めてしまったそうです。

 

詳しいところまではこの記事では紹介しませんが、
気になる方は調べてみください。

 

 

「力への意志」をわかりやすくまとめ

 

最後に簡単に「力への意志」をまとめておきたいと思います。

 

力への意志
→別に勝ちたいワケじゃないけど、なんか本能的に勝っとかなあかん気分やな

 

以上になります。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

-ニーチェ

執筆者:


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