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デカルト

「我思う、故に我あり」の意味とは?【死ぬほどわかりやすく解説】

投稿日:2019年12月31日 更新日:

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です

この記事では「我思う、故に我あり」の意味を
できる限り簡単に解説したいと思います。

「意味はわかっているけど…当たり前のことじゃね?」
って思っている方も是非読んでみてください。
この言葉が生まれた経緯とかも含めて解説します。




「我思う、故に我あり」の意味とは?

「我思う、故に我あり」をそのまま現代の日本語に直訳すると、
「私が思う、ということは私がある」となります。

ここで重要なのが、「思う」と「ある」の意味です。

この名言の「思う」は「疑う」
「ある」は「存在する」という意味になります。

つまり
「私が疑う、ということは私が存在する」
というのが「我思う、故に我あり」の本当の意味になります。

意味はわかったけど、
なんかすっきりしませんよね。

なので、ここから、
この名言が生まれた経緯を紹介したいと思います。

「我思う、故に我あり」が生まれた経緯

これはデカルトという哲学者が生み出した名言です。

デカルトが哲学者として生涯をかけたのが
「真実の発見」です。

哲学者というものは生涯かけて、
「真実」や「真理」見つけたい生き物です。

デカルトもそれを成し遂げた1人なんです。

では、彼はどうやって「真実」に辿りついたのでしょうか?

「疑いきれないものを見つけ出せばそれって真実じゃね?」
なぜなら「真実」というのは、「普遍的」なものだからです。

つまり全部を疑って、疑えないもの→普遍的→真実だと考えたわけです。

デカルトはそこからあらゆるものを疑い始めます。
これがデカルトのアプローチ方法で、「方法的懐疑」と呼ばれています。

「目の前にあるパソコンは真実?」
→「いや、違う。自分が夢を見ていたら、このパソコンの存在はない」

「1+1=2は真実?」
→「いや、神様が俺たちの脳みそを洗脳している可能性もある。
だとすれば、これが真実のように思えるだけかもしれない。」

こんな感じです。

ほんと、この根性はすごいと思わざるを得ません。
ここまでずべてに疑いをかけると何も信じれなくなりますよね。

しかも、「夢だったら…」とか「神様のせいで…」とか
そんなもの引き合いに出したら、全部疑えちゃいますよね。

デカルトは圧倒的不利な状況に陥ります。

しかし、ここで諦めなかったのが、デカルトのすごいところです。
彼は、あることに気づき逆転勝ちします。

「あれ?今疑いまくってるけど、この疑ってる思考自体は、疑えなくね?」

確かに。

目の前のものは夢の中だと考えると全て疑えてしまう。
でも「今夢の中にいるんじゃないか?」
って疑っている思考自体は疑えなくないですか?

つまり「疑っている自分がいる」ということは疑えない普遍的なもの。

そこからでた名言が
「我思う、故に我あり」
です。




「我思う、故に我あり」に対する批判

ここまで「我思う、故に我あり」という名言ができた
経緯を解説してきました。

「デカルトさん真理見つけたやん。すっげ」ってなっていますかね?笑

ですが、この名言もカントという哲学者によって簡単に論破されてしまいます。

「確かに疑っている思考は疑えないよね。デカルトさんすごいよ
でも疑っている人間の存在自体はまだ疑えちゃうよね。デカルトさん甘いよ」

こんな感じです笑

例えば、

「私は自分がイケメンだと思う」

このとき、「思う」こと自体は真実です。
でもだからって実際にイケメンとは限りませんよね。

ただのナルシストの可能性だって(おおいに)あるわけです。

カントはそこに気づいちゃったのです。

疑っている思考は疑えないけど、
だからって存在も疑えわけじゃないよね。

カントすっげ。
真理を見つけたデカルトをこんな簡単に論破するとか。
ってなっちゃいますよね。

ただ、存在そのものは疑えてしまうけど、
その思考自体は疑えないと主張したデカルトの哲学というのは、
当時最高の力を持っていたのも事実です。




「我思う、故に我あり」のまとめ

では、最後に簡単いこの名言のまとめをしておきます。

「我思う故に我あり」
→デカルト:「疑っている自分の存在は疑えない、これこそ真理!!」
→カント「疑っている思考は真理。でも存在は疑えちゃいますよ。」
→デカルト:「そうやな。疑っている思考自体は真理!!真理発見。」

以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

-デカルト

執筆者:


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