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独我論とは?わかりやすく解説【ビジネスで成功したい人が持つべき思想】

投稿日:2019年10月8日 更新日:

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です

 

今回は独我論とは何かをわかりやすく解説し、
なぜ独我論を持てば、ビジネスでの成功に繋がるのか?
についても解説していきたいと思います。

 

それでは、さっそくいってみましょう!!

 

独我論とは?わかりやすく解説

 

独我論とは
「この世に自分の精神以外は存在しない、
その他の物質や、他人の精神も自分の精神が認識する範囲内にあるだけ」

 

つまり、「自分の精神以外は、存在していない」
と考える思想です。

 

独我論は哲学の中では、「観念論」というジャンルの1種です。

 

「観念論」っていうのは
「物質よりも精神的なものに優位をおく思想」
です。

 

例えば、誰にも認識されてない謎の虫がいます。
この世の誰にも認識されていない謎の虫は、
「この世に存在している」
といえるのでしょうか ?

 

難しい問題ですよね。
存在はあるのは確か、でも誰にも見つかっていない、そんなものを
「存在している!!」
といえるのでしょうか?

 

観念論的に考えると答えはNOです!!
誰の精神よっても認識できないものは、「存在する」とは言えません。

 

では、観念論というジャンルの1種である
「独我論」とはどんな思想なのでしょうか?

 

「独我論」は観念論を更に極端にしたものだと考えてください。

 

観念論は、「精神的なもの」に重点を起きました。

 

しかし、独我論は「自分の精神的なもの」しか認めません。

 

つまり、他人も、身の回りの物質も自分の精神が認識しているからこそ、
存在していると考えるのです。

 

かなり極端な考え方です。

 

では、そんな独我論を更に深掘りしていきたいと思います!!

 

独我論の代表的哲学者

 

これから深掘りしていくのですが、
独我論は哲学者ごとに特徴があります。

 

なので、独我論を唱えた代表的哲学者と
それぞれが提唱した独我論を紹介していきたいと思います。

 

では、さっそくいってみましょう!!

独我論の代表哲学者①-デカルト

 

独我論の始まりを作ったのは、デカルトという哲学者です。

 

彼は、もともと独我論的な考え方を持っていたわけではありません。

 

デカルトのもともともの目的は
「絶対に疑えない普遍的なもの(真理)を見つけたい!!」

でした。

 

その目的を果たすために、デカルトは全てを疑うことからはじめました。

 

なぜなら全てのものを疑って、疑って、その先に疑えないものが現れたら、
それこそが普遍的なもの(真理)だと考えたからです。

 

例えば、
1+1=1は本当なのか?→神様によって騙されているだけかも…

とか、
目の前の景色は本当なのか?→夢をみているだけかも…
みたいな感じです。

 

そして、デカルトはある疑っても疑いきれないもののがあることに気づきます。

 

それが、
「今、全てのものを疑っている私の思考、それだけは疑うことができない!!」
ということです。

 

つまり、今見ている景色は夢じゃないかと疑っている自分の思考は
疑えないことに気づいたのです。

 

「普遍的なものは自分の思考だけ、あとは全て疑うことができる」

 

これが独我論の始まりです。

 

独我論の代表哲学者②-バークリー

 

続いてバークリーです。
バークリーは独我論の一番の代表者といっていいでしょう。

 

彼が残した名言は
「存在するとは知覚されるということである」
です。

 

つまり、認識されないものは存在しているとは言わない、
ということです。

 

例えば目の前にあるテレビをあなたは眺めています。
その瞬間、テレビは確実に存在していますよね。

 

しかし、テレビから目をそらしてスマホをみた時、
テレビが存在していることを、証明できるでしょうか?

 

バークリーはできないと考えました。
彼は、自我による認識があって初めて存在を証明できると考えたのです。

 

彼が提唱したこの考えは、圧倒的な独我論といっていいでしょう。
自分が目を背けた瞬間、今まで見たものの存在は認められないということを
大真面目に提唱したのです。

 

彼の思想は極端で、過激に思えます。
しかし、一方でその思想を論理的に否定することはできるでしょうか?

 

できないですよね。

 

それが、彼が独我論の代表的哲学者として扱われる所以なのです。

 

独我論の代表哲学者③-ウィトゲンシュタイン

 

ウィトゲンシュタインは、デカルト、バークリーと比べて
面白い観点から独我論を考えた哲学者です。

 

彼は独我論を肯定していました。
しかし、それはある条件のもとでしか成り立たないと考えていました。

 

その条件とは独我論が口に出されないこと、です。

 

どういうことか??
例えばあなたの友人が独我論者で、あなたにこういってきたとします

 

「お前が存在しているのは、俺がお前のことを見ている間だけだ!!」

 

あなたは、どう感じるでしょうか?

 

「バカなの?あり得ない」
みたいな感じですよね。

 

一方で、あなたが独我論者で友人に対して同じことを言ったら
どうなるでしょうか?

 

その友人も同じように感じるはずです。

 

つまり、独我論というのは個人で感じるだけなら証明可能なのですが、
誰かに話してしまうと、その瞬間認められないものになるのです。

 

当たり前といえば当たり前なのです。
しかし、独我論を自分以外の精神について考えたウィトゲンシュタインの
思考はとても面白いものがあります。

 

 

なぜ独我論がビジネスに実用できるのか?

 

では、独我論的な思考を持つことで、
ビジネスで成功しやすくなることを解説したいと思います。


では、まず結論から。

 

独我論的な思考を持つことで、ビジネスで成功できる理由は、
「人の目を気にしない」
からです。

 

言葉を選ばずに言うと、独我論は自分の精神以外の存在を軽視しています。
つまり、全てにおいて自分本位な行動ができるのです。

 

自分本位で生きるって、悪い意味のように聞こえるかもしれません。
しかし、実際のところ自分本位で生きれるのはすごいことです。

 

よく出る杭は打たれるとか言いますし、
社会に出るとみんな人の目につかないような行動を選びます。

 

しかし自分本位な行動を取れる人は、こんなメリットを得ることができます。

  1. 挑戦回数が増える
  2. リスクを取ることができる
  3. 能動的な行動ができる。

いかがでしょうか?

 

どれもビジネスでの成功に結びつくような要素ばかりです。

 

挑戦回数が増える→成功の可能性が上がる
リスクを取ることができる→リターンを取ることができる
能動的な行動ができる→経験値を得やすくなる

 

こんな感じですかね。

 

これを見て
「失敗の可能性も上がるじゃないか!」
と考える方もいるかもしれません。

 

しかし、最もいけないのが失敗すらできないことです。
失敗をマイナスなものと考えていることです。

 

何事に置いても突き抜けた存在になる人は、
失敗が成功の過程であることを知っています。

 

それを感じるためにも、
独我論的な思考を持ってみてください!!

 

独我論を持つことで、
人生を自分が操作するロールプレイングゲームのように考えることができます。

 

例えばポケモンのゲームをしているのに、
相手の気持ちを考えて戦うことを避ける人はいないはずです。

 

人生をロールプレイングゲームのように感じることができれば、
あとはレベルを上げるために挑戦を繰り返すだけです。

 

そうすれば、あなたはビジネスでの成功に近づけるでしょう!!

 

 

今回はここまでにします。
最後までご覧いただきありがとうございました。

-○○論&〇〇主義

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  2. 藤田政樹 より:

    なるほどです。
    日本にも哲学者が多くいましたが、西洋と日本の哲学の学問的な違いってなんでしょうかね。
    あちらの哲学観っていうのはやっぱキリスト教に影響を受けてるのでしょうか。

    見ごたえがあって面白かったですよ。

    • みるまの より:

      西洋哲学と日本を含めた東洋哲学の根本的な違いは真理に対する考え方です。
      西洋哲学というのは真理にたどり着くために、ロジックを積み重ねていきます。

      しかし東洋哲学はすでに真理に到達した状態でスタートします。
      ある人が突然真理を「悟る」のですが、そこにたどり着くまでの論理的な方法は説明しません東洋哲学ではしません。
      真理にたどり着きたいなら、身をもって体験すればいいじゃん!っていうのが東洋哲学の特徴的なスタンスです。

      西洋哲学の大部分はキリスト教や神という存在に大きな影響を受けています。
      この記事で説明したデカルトも神の存在を証明しようとした哲学者の1人です。
      しかし現代哲学者に近づくにつれてその傾向は減っていき、神に対する考えも変わっていく傾向があるようです。
      ニーチェなんかは神の存在をはっきりと否定した哲学者の1人です。

      コメントありがとうございます。
      お答えになっていれば幸いです。

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