こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です
この記事では、アリストテレス思想の要点
をわかりやすくまとめています。
この記事さへ読めば、
アリストテレスがどんな哲学者なのか?
どんな思想を持っていたのか?
などざっくり簡単に理解することができます。
それでは、ご覧ください!!
こんにちは、みるまのです。
この記事では、アリストテレス思想の要点
をわかりやすくまとめています。
この記事さへ読めば、
アリストテレスがどんな哲学者なのか?
どんな思想を持っていたのか?
などざっくり簡単に理解することができます。
それでは、ご覧ください!!
Contents
そもそもアリストテレスとは?
アリストテレスの思想を紹介する前に、
まずはアリストテレスとはどんな哲学者なのかを紹介したいと思います。
アリストテレス思想を知る上で、
絶対に覚えておいて欲しいのが…
ソクラテス→プラトン→アリストテレス
というこの流れ。
この3人はギリシア哲学の黄金期を作り出した3人で、
ソクラテスがプラトンの師匠であり、
プラトンがアリストテレスの師匠なんです。
つまり、3代に渡って紀元前の哲学を最強にした人物だと思ってください!!
そして、今回紹介するアリストテレスですが、
プラトンの弟子に当たる人物であり、
哲学黄金期の最後を締めくくった人物です。
まずは、プラトンとの関係を紹介しておきたいと思います。
アリストテレスとプラトンの関係
「とっとと、アリストテレスの思想だけでいいから教えてくれぃ!!」
って方は読み飛ばしてもらっても問題ありません笑
ただ、正直アリストテレスはプラトンから
いろんな意味で影響受けまくりなんですね。
なので、
「アリストテレスの思想ができたきっかけとかを知った方が、
今後の思想についても理解しやすい!!」
って方はこの章を読んでもらうといいかもしれません。
では、まずはプラトンってどんな人から?
を解説していきます。
プラトンという哲学者を一言で表すと
「優秀 of 優秀」。
哲学者として、とんでもなく優秀な人物です。
彼は、本を書かなかったソクラテスの代わりに彼の思想を構成に伝えつつ、
自分の思想も確立させつつ
優秀な人間を教育する学園を創りつつ…
もう非の打ち所がない、哲学者です。
そして、プラトンが作った学園・アカデメイア
の首席生徒がアリストテレスでした。
哲学者として圧倒的優秀なプラトンが作った学園で首席。
つまり、アリストテレスは優秀なプラトンの思想を浴びまくっているんです。
しかし、ここで面白いのは、
アリストテレスの思想が、プラトンとは全く逆方向に向かったということです。
アリストテレスは、プラトンの思想を受け継いだのではなく、
学習した上で、自身のアリストテレス思想を進化させていったんですね。
では、それがどんな思想なのかをこれから説明したいのですが、
ここまで言った以上、プラトンの思想も解説しなければなりませんので、
すごく簡単に説明しておきます。
プラトンのイデア論とは?
プラトンといえばイデア論というぐらい、
イデア論という思想はプラトンの根っこの部分になります。
で、イデア論を簡単に説明すると、
「この世の中にある全ての本質はイデア界(別次元の世界)にある」
という思想です。
ものすごく抽象的でわかりにくいと思いますので、
わかりやすくなるような例を出します。
皆さんは
「一番美人な人間って誰?」
と聞かれて全世界共通の答えを言うことができるでしょうか?
ある人を見て「美人だ!」とか「可愛い!」と感じることはできます。
でも、「一番の美人」と言われると困ってしまいますよね。
なぜなら、美しいの基準がそもそもわからないし、
人によっても違うから。
この現象をイデア論っぽく考えると
・イデア界という別世界に「一番の美人」が存在する
・私たちは、気づいていないけど、
イデア界からインスピレーションを受けている
・そして、イデア界の「一番の美人」に似ている人に対して美人と感じる。
といった感じになります。
つまり、僕たちが見ることのできる美人は
イデア界に存在する「究極の美人」に似ている人物だと言うことです。
イメージできたでしょうか?
これは美人だけに関わらず「みかん」もそうですし、
「正義」などの抽象的な概念にも当てはまります。
まぁかなり難しい思想ですので、プラトンのイデア論は
「全ての本質が別世界にあることを主張している」
という風に考えてください!!
もし、さらにプラトンのイデア論について知りたい方はこちらをどうぞ!!
アリストテレス思想①-形而上学
では、ここから、アリストテレス思考のエッセンスをまとめていきます。
先ほどプラトンのイデア論を解説しましたが、
この思想に対して、アリストテレスが考え出したのが、「形而上学」です。
プラトンのイデア論では「本質は別世界」
という考え方をしましたよね。
しかし、アリストテレスの形而上学では
「本質は現物そのもの」
になります。
プラトンがみかんを見て、
「これは究極のみかんの模倣品」
と感じていたのに対し、
アリストテレスは
「このみかんの内部にこそ本質が宿っている」
と、考えました。
というのも、本当に初めてみかんを見たとき、
僕たちは、それがみかんだど判別することができるでしょうか?
できないですよね。
しかしプラトンのイデア論だと、
初見であろうとみかんの判別ができるということになってしまうのですね。
なぜなら、僕たちはイデアから無意識に
究極のみかんの像を感じているからです。
しかし、アリストテレスは、
「初めてみかんを見たときに僕たちはみかんを判別できない。」
「つまり、みかんの本質はその内部にあって、それを僕たちが判断している」
というような考えを持ったのです。
現代に生きる僕たちからすると、
明らかにアリストテレスの考えがしっくりきますよね。
しかし、ここで疑問が出てきます。
それは…
「本質って普遍的なものなのに、この世の中には色々なみかんがあるよね」
というものです。
プラトンのイデア論では、「本質はイデア界にある究極体」でした。
つまり、完全に誰にとっても普遍的なものです。
しかし、アリストテレスの「内部に本質がある」
という思想だけでは、ここの説明ができないんですね。
そこでアリストテレスは、ある方法を考え出します。
それが四原因説です。
四原因説
四原因説とは
「物事の原因は、質料因・形相因・作用因・目的因の四つから
成り立っている」
という考え方です。
この四原因説を使うと、全てのあらゆるものが
存在する原因を示すことができるんですね。
- 質料因=材質
- 形相因=形
- 作用因=存在を創り出すもの
- 目的因=存在の目的
です。
つまり、アリストテレスは
「内部に本質がある」ことを証明するためには、
「あらゆる物体の成り立ちを説明できればいい」
と考えたわけです。
では、この四原因説を使って、
少し物体の成り立ちを考えてみたいと思います。
では、フライパンの四原因を考えてみます。
まずは、質料因。
フライパンの質料因は鉄ですね。
形相因はそのままフライパンの形です。
作用因=存「在を創り出すもの」ですから、職人さんになります。
そして最後にフライパンの目的因です。
これは「調理」のためですよね。
ここまでちんぷんかんぷんな人は、
逆で考えてみてください
「調理のために職人さんによって作られた、フライパンの形をした鉄は?」
フライパンぐらいしかさそうですよね。
つまりこれは「普遍」を表し、本質を捉えていることになるのです。
このように、アリストテレスは形而上学のなかで、
目の前にある、あらゆる物体の成り立ちに説明を与えることで、
本質が内部にあることを証明しました。
とりあえず形而上学の解説についてはここまでにしますが、
もし四原因説についてもっと知りたい方が入れば
こちらをどうぞ!!
アリストテレス思想②-自然学
アリストテレスがプラトンに対抗したのは形而上学だけではありません。
アリストテレスがすごかったのは、
プラトンの土俵で戦いつつ、自分の哲学も高めていったことです。
先ほどの形而上学というのは
プラトンのイデア論における「本質」を追求するために
アリストテレスが考え出したものです。
なので、形而上学の「形而上」という言葉には
「人間の感覚や経験を超えた物事」
と言う意味があります。
プラトンの「イデア界」と同じですよね。
そして、形而上学の反対に当たるのが、「形而下学」。
形而下学は
「人間の感覚や経験に収まる範囲内で物事を考察する学問」
です。
アリストテレスはこの学問を「自然学」と名付けました。
形而上学では「本質」を追求していましたよね。
形而上学では、例えば鹿の角に対して、
「ツノとは何か?」
「そもそもツノが存在するとはどう言うことか?」
と言うような疑問を投げかけることで、本質を理解しようとします。
しかし、自然学においては
「このツノはどういった原因で生まれて、
どういったメリットがあるのか?」
という点に注目します。
まぁ自然学の方が、僕たちからするとイメージがつきやすいですよね。
アリストテレスは、この自然学を高めることで、
現在の分類学だったり、生物学、天文学などの基礎を作り上げました。
その結果、アリストテレスは「万学の祖」と呼ばれています。
アリストテレス思想のまとめ
- アリストテレス思想はプラトンのイデア論とは全く逆の思想である
- イデア論に対して生まれたの「形而上学」
- イデア論とは違う土俵で生み出されたのが「自然学」
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