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○○論&〇〇主義

認識論とは?例を使って死ぬほどわかりやすく解説

投稿日:2020年1月16日 更新日:

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です

この記事では「認識論って何?」
という疑問を解決したいと思います。

できるだけわかりやすい言葉を使って説明していますので、
ぜひごらんください!!




認識論の意味とは?

では、さっそく認識論の意味を説明しておきます。

認識論とは
「知る」とは何か?を研究する哲学のジャンルです。

例えば

  • 人間の知識の由来はなに?
  • どうすれば正確な知識を得ることができるの?
  • 人間が手に入れることのできない知識はあるの?

などなど。

こんな感じでとにかく「知る」を追求するのが「認識論」です。

認識論と存在論

認識論は哲学の中でも、割と主要な分野になっています。

そして、認識論と同じくらい主要な分野で、
哲学入門者が認識論と比べてややこしくなるのが「存在論」です。

認識論は「知る」を追求する分野でした。

勘の良い方はもう気づいているかもしれませんが、
存在論は「在る」、つまり「存在する」を追求する哲学分野です。

この存在論についてはまた別の記事で解説したいと思います。

では、ここからは認識論についてのより深い解説をしていきたいと思います。

僕の考えでは、認識論は大きく分けて3つに分けることができます。

  1. 古代の認識論
  2. 大陸合理論
  3. イギリス経験論

では、古代の認識論から解説していきたいと思います。




認識論①-古代

まず、古代からです。

認識論の土台が作られたのが古代です。

そのキーワード人物がプラトンとアリストテレスです。

まずは、プラトンから。
プラトンは「知る」という行為は「想い出す」ことだと考えました。

これは「想起説」という考え方です。

「想起説」は
「人間は生まれる前に知識をすでに持っているけど、それには気づいていない。
それは何らかのきっかけによって思い起こされる」

という考え方です。

この考え方はあとで解説する「大陸合理論」の基礎となるので、
少し覚えておいてください。

続いては、アリストテレスです。

アリストテレスの「認識論」に対する考えは、
これもあとで紹介する「イギリス経験論」の基盤となります。

アリストテレスは
「あらゆるものを観察することによって構築される」
と考えていました。

目の前にあるものを実際に知覚(見たり聞いたり)することで、
知識になると考えたのです。

そして、その際に必要なのが「エイドス」と「ヒュレー」という概念です。

上の記事を読んでいただければ、
アリストテレスの「知る」に対する考えがわかると思います。

ただ、あとあと解説する「イギリス経験論」を読んでもらってもわかるので、
今回は省かせてもらいます。




認識論②-大陸合理論

続いては、「大陸合理論」です。
頭に「大陸」とついてない「合理論」のみmでも同じものをさしています。

大陸合理論は17世紀から18世紀にできら認識論の一つの流派です。

合理論は
「知識は理性によって構築される」
「正確な知識は理性が活躍することによって得られる」
と考える思想です。

合理論を理解するためには
「理性」という言葉を理解しなければなりません。

理性というのは「論理的に判断する能力」です。

例えば、人間は遠くのものより、近くの物を正確に見分けることができます。
逆に言えば、遠くなればなるほど見分けることが難しいのです。

目の前のみかんはみかんだとすぐにわかりますが、
50メートル先に離れたところにあるみかんは
「オレンジ」と間違えてしまうかもしれません。

遠いところよりも近いところがはっきりと見えるのは
人間の「視覚」つまり「五感」の構造なのです。

合理論というのはこのような「五感」から得られる情報というのは、
正確ではないと考えました。

だって遠くにあるオレンジらしきものが、
みかんの可能性もあるからです。

では、どうすれば正確な知識を得ることができるのか?

そこで活躍するのが「理性」です。

「遠くにあるオレンジらしきものは、遠すぎてオレンジと確定はできない。
あの色から考えるとみかんの可能性もある」

このように知覚経験を使った上で、理性を働かせてわかる情報こそが
「知識」と呼ぶのにふさわしい、というのが合理論の思想です。

合理論を唱えた哲学者で一番重要なのは、デカルトです。

デカルトは「合理論の祖」と呼ばれる合理論を創り出した哲学者です。
デカルトの思想が気になる方はこちらの記事↓も読んでみてください!!

認識論③-イギリス経験論

続いてはイギリス経験論です。

イギリス経験論というのは
「知識の由来は(知覚)経験である」
という思想です。

この「経験」という言葉ですが、知覚経験だけではありません。

ここには「実験」という意味も含まれています。

ちょっとイメージしづらいかもしれませんので、
ここでも一つ例を紹介します。

植物は二酸化炭素を吸って酸素を吐いている。

これは「知識」ですよね。

でもこの知識ってどうやって手に入れることができるでしょうか?

合理論みたいに「理性」でなんとかなる問題ではないですよね。

この知識を手に入れるためには「実験」が必要です。
植物を箱に入れて、時間がたったら酸素の割合を確認する。
そして、その結果を目で見て感じる。

こんな感じで
「人間特有の知覚経験と人間がする実験によって
手に入れた知識こそ正確。」
と考えるのが経験論です。




認識論まとめ

最後に簡単に認識論をまとめておきたいと思います。

認識論とは?
→「知る」を追求する哲学の主要ジャンル

古代の認識論
→経験論と合理論の基盤
経験論
→知識は経験に由来する
合理論
→知識は理性に由来する

以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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