こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です
この記事は「哲学興味あるけど…むずそう…」
ぐらいの方にオススメの記事です。
哲学入門者の方はまずはじめに
「そもそも哲学って何?」
という部分の解説が必要です。
なので、まずはそこから。
哲学というのは
「本質を追求する学問」
「普遍を追求する学問」
というように国語辞典は書かれています。
ただ賛否両論あると思いますが、僕の考えでは
「哲学=思想を使った殴り合い」
です。
ある哲学者が自信満々の「思想」を作り上げて宣言
→違う哲学者がその「思想」を論破して違う思想を広めエウ
→また違う哲学者が違う観点の思想で戦いを挑む
→……
哲学っていうのはややこしいともわれがちですが、
しょせんはこの流れの繰り返しです。
なので、今回はその「思想を使った殴り合い」
を4個紹介したいと思います。
哲学入門者にも分かりやすい用語を使って
紹介いていますので、ぜひごらんください!!
Contents
哲学入門バトル① 絶対主義 vs 相対主義
まずは「絶対主義」と「相対主義」のバトルです。
もう文字だけでテンション上がるかっこよさです。
絶対主義というのは
「正義とはこういうものだ!!」
「道徳とはこういうものだ!!」
「善い行いとはこういうものだ!!」
みたいな感じで「断言する人たちの思想」を表しています。
哲学というのはさっきも言ったみたいに
「真理とは何か?」を追求する学問です。
つまり、「絶対主義」は哲学の王道です。
しかし
「真理なんて人それぞれ」
という真理を持ち出したのが「相対主義」という思想です。
「正義なんて人それぞれだよね」
「アニメの悪役も自分の正義のために戦ってるじゃん」
みたいな考え方をする人のことを相対主義者と呼びます。
ちなみに絶対主義の代表者はソクラテス。
相対主義の代表者はプロタゴラス。
皆さんもどっち派か考えて、
それに対して論理的な理由づけができるか考えてみましょう!!
哲学入門にオススメの議論② 合理論 vs 経験論
続いては合理論と経験論です。
経験論はイギリスで発生した思想で、
合理論はそれ以外のヨーロッパで生まれたとされています。
この経験論と合理論というのは
哲学では「認識論」というジャンルに含まれています。
認識論というのは
「知識の源泉は何か?」
を追求するジャンルです。
簡単に言えば
「知識って何からできているの?」
を考える分野です。
経験論というのは
「知識は知覚経験から構築されている」
と考える思想です。
僕たちは生まれた瞬間は全く言葉を話すことはできませんよね。
でも徐々に話せるようになっていきます。
経験主義者はその理由を
他人が話しているのを見る
→言葉を実施に耳にしたり教えられる
→話せるようになる
と考えます。
一方で合理論の人たちは
「知識は理性から構築される」
と考えます。
合理主義者の人たちは言葉が話せるようになるワケを
人間にはもともと言葉を話す能力がある
→話せるようになる
というように考えます
現代の僕たちからすると経験論の方が
しっくりくるかもしれませんね。
しかし、合理論も突き詰めていくと共感できる部分がいっぱいあるので、
下の記事も読んでみてください!!
哲学入門にオススメの議論③ 唯物論 vs 観念論
続いては唯物論と観念論です。
唯物論というのは
「あらゆるものの根源を物質」
と考える思想。
観念論というのは
「あらゆるものの根源を精神」
と考える思想です。
皆さんは目の前のリンゴは何からできていると思いますか?
物質?それとも精神?
多分物質と答えた人の方が多いと思います。
じゃあここで観念論の肩をもつ質問をします
「あなたがもし夢の中にいるのに気づいてなかった場合、
目の前にあるリンゴは何でできているでしょうか?」
夢の中にいるときって、「自分が夢の中にいる」っていうのは
よっぽどの人じゃないと気づけないですよね。
夢の中にあるリンゴは物質によってはできていませんよね。
そうなると精神によってできているような気がしてきませんか?
観念論はそういう思想です。
モノがあると感じる「精神」があるからこそ
モノは存在している。
つまりモノは「精神」がなければ存在できない。
結構説得力ありますし、この哲学バトルはなかなか面白いですよね。
あなたはどっち派でしたか?
哲学入門にオススメの議論④ 主知主義 vs 主意主義
最後に紹介する哲学バトルは主知主義と主意主義です。
主知主義とは
「人間の魂を構成する要素の中でも知識を重視する」思想です。
そして主意主義は
「人間の魂を構成する要素の中でも意思を重視する」思想です。
これも難しい問題ですよね。
要は人間の魂の中で優位なのは知識?意思?どっち?
っていう問題です。
こんな難しい問題を考えるときは、
逆から考えてみるのもいいかもしれません。
本を読みまくって最強の知識を身につけたほうが
人間の魂は素晴らしくなるでしょうか?
それとも修行をしまくって最強の意思を身につけた方が、
人間の魂は素晴らしくなるでしょうか?
これが主知主義と主意主義の対立です。
皆さんは人間の魂の中で、
一番有意なものはなんだと考えてるでしょうか?
哲学入門にオススメの議論まとめ
いかがだったでしょうか?
哲学に対する興味が湧きましたでしょうか?
最後に簡単に哲学入門にオススメの哲学的議論をまとめておきます。
- 絶対主義vs相対主義
→ 「白黒はっきりしようぜ」vs「人それぞれじゃね?」 - 経験論vs合理論
→「体験重視」vs「生まれ持ったもの重視」 - 唯物論vs唯名論
→「プレゼントはもちろんブランド物」vs「安くても気持ちが大事」 - 主知主義vs主意主義
→「学びこそ最強」vs「度胸こそ最強」
以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。