こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です
皆さんは「主知主義」という言葉を知っているでしょうか?
多分「漢字からだいたい意味は推測できるけど…」
ぐらいな感じなのではないでしょうか?
僕も最初この哲学用語をみたときはそんな感じでした。
ただ、ほとんどの哲学用語というのは、
意味だけ知ってもあんまり理解ができませんし、面白くありません。
なので、この記事では、
「主知主義」という言葉の意味だけでなく、
この言葉と深く関係する哲学者や、
主知主義とは全く反対の意味を持つ用語なども合わせて紹介します。
主知主義の意味とは?
主知主義とは
「人間の精神において知性や理性を重視する立場」
です。
まぁ漢字通りですよね。
これだけではイメージができないので、
知性以外に何を重視する思想があるのかを紹介します。
そもそも人間の精神(魂)というのはどんな要素で
構築されているのでしょうか?
それをうまく説明しているのが「魂の三分説」です。
魂は三つの要素、「理性」「意思」「欲望」によって構築されています。
そして、その中でも「理性」という点を重視したのが、「主知主義」です。
※「知性」と「理性」の違いについてはあとで解説します。
主知主義と主意主義と主情主義
主知主義は人間の魂のなかで「理性」「知性」を重視するのに対して、
主意主義は「意思」、主情主義は「欲望」を重視しています。
「理性」「意思」「欲望」が具体的にどんなものを表しているのかは、
下に貼ってある記事を見れば1分でわかりますので、ぜひご覧ください!
主知主義の代表哲学者ソクラテス
では、ここからは主知主義を掘り下げていきたいと思います。
主知主義を一番最初に唱えたのは、
ソクラテスという哲学者です。
ソクラテスはギリシア哲学の黄金時代を創り出した
「哲学の祖」と呼ばれる人物です。
そして、ソクラテスは生涯かけて「人間がどう生きるべきか?」
という問題に取り組みました。
そして、その問題に対して、ソクラテスはこんな答えを出しました。
「人間は魂を素晴らしいものにしなければならない。
それこそが人間の生きる道」
では、どうすれば、魂を優れたものにできるか?
そこで生まれたのが「主知主義」だったのです。
主知主義と知徳合一
主知主義とは「理性」「知性」を重視する思想でした。
そして、主知主義を実践すれば魂は素晴らしくなることを示したのが
「知徳合一」です。
知徳合一とは漢字の通り
「知」と「徳」は一緒だよ!!
という意味です。
ここでいう徳こそがソクラテスのいう「魂の素晴らしさ」を示しています。
主知主義と合理主義
そして、この主知主義と似た意味で使われるのが、合理主義です。
先ほど、主知主義は「理性」と「知性」を重視するのですが、
合理主義も「理性」や「論理」を重視します。
この二つの違いは、主知主義が「理性」よりも「知性」の重点をおいていて、
合理主義がゴリゴリに「理性」に重点をおいています。
じゃあ「理性」と「知性」の違いって何?
という疑問が出てくると思います。
知性というのは、「知識をもつ能力」であり、
理性というのは、「知恵をうまく使う能力」です。
まどろっこしいですが、また知識と知性の違いに疑問が出てきます。
知識とは「知っている物事」
知恵とは「知っている物事を働かせること」
です。
つまり主知主義は「知っていること」自体を重視し、
合理主義は「知った上で、それをどうするか?」を重視しています。
主知主義のまとめ
どうだったでしょうか?
理解していただけたのなら嬉しいです。
では、最後に簡単にまとめておきます。
主知主義…知識こそ最強!!
今回はここまでになります。
最後までご覧いただきありがとうございました!!
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