こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です
この記事では、「ブリコラージュ 」という哲学用語を解説しつつ、
ビジネスでの実用方法も紹介していきたいと思います。
それでは、さっそくいってみましょう!!
Contents
ブリコラージュの意味とは?わかりやすく!
ブリコラージュ は
「寄せ集めで何かを作る、修繕する」
という意味です。
この言葉はもともとはフランス語で「ごまかす」「繕う」という意味がある
「bricoler」という単語から来ています。
しかし哲学用語としてのブリコラージュ は
「寄せ集めて作る」以上の深い意味を持っています。
このブリコラージュは、
「何かを創り出す」時の一種の方法と考えてもらえば、
理解しやすいかもしれません。
小学生の頃、夏休みに図画工作の宿題をした経験はありますよね?
その際、皆さんは何を創るかを決めて材料などを集めていたと思います。
例えば、ビー玉を転がして遊ぶ迷路を作りたければ、
迷路の材料になる木の箱だったり、ビー玉を買ってきたります。
そして、サイズを考えて、組み合わせて、完成に近づけて行きます。
これが、「何かを創る」際の、「理的な方法」になります。
しかし、「何かを創る」際に合理的な方法を取らないのが、
ブリコラージュする、ということです。
夏休みの宿題で、家にある空き箱や缶を組み合わせていたら、
たまたまロボットが出来上がった。
このように、自分が既に持っているもの同士を組み合わせて、
創り上げることを「ブリコラージュする」と言います。
「ブリコラージュ」は芸術家が作品を創り出す
「合理的なものづくり」はエンジニアがシステムを創りだす。
というように考えると、さらにイメージがつきやすいかもしれません。
エンジニアは、最初に創りたいものを決めると、
そのレールから外れることはできません。
しかし、芸術家は違います。
「もともと描こうとしていた絵は描けなかった、
でもそれとは違更に素晴らしいものができた」とか
「もともとイメージしていたのと違うメロディが出来上がった」とか、
そういうのが「ブリコラージュする」ということです。
ブリコラージュを唱えたレヴィ=ストロース とは?
ブリコラージュを考え出したのは
レヴィ=ストロース という人物です。
レヴィ=ストロースは哲学者としても高い知名度を誇っていますが、
本職は人類学者です。
彼は、人類学者としての知識を哲学に結びつけた学者です。
そして、彼が哲学者として、考え出したのが
「構造主義」
です。
構造主義とは?
構造主義とは
「人間の社会や文化、歴史の背景には見えない構造がある」
と考える思想のことです。
レヴィ=ストロースは、
人間の歴史にはある一定のパターンがあって、
それは、私たちには気づけないけど、確実にあることに気づきました。
そして、それに気づいただけでなく、それを人類学者として、
実際に体験したのがレヴィ=ストロースのすごいところです。
構造主義について、興味がある方は、こちらをどうぞ
【構造主義を理解すれば集中力が持続します!構造主義をわかりやすく解説】
ビジネスに実用できるブリコラージュ
ではここからは、ビジネスに実用できるブリコラージュを
紹介していきたいと思います。
ブリコラージュとは
「自分が既に持っているもの同士を組み合わせて新しいもの創りだすこと」
でした。
ここで、重要なのは、
「意図しないものを創造する」ということです。
これは、ビジネスにおける創造力にも応用できます。
ビジネスにおけるブリコラージュの例
フェイスブックを創ったマークザッカーバーグを例に出させてもらいます。
彼がフェイスブックを創りだすことができたのは、
まさにブリコラージュしたからといってよいでしょう!
もともとマークザッカーバーグが創り出したサービスは
「大学の女の子を格付けできるフェイスマッシュ」
というものでした。
このサービスはまぁ最低なサービスで(女の子の顔写真をみて男がAとかBとかランク付けするんです)、彼は保護観察処分を受けたそうです。
もちろん、このサービスはすぐに停止されますが、
一方で、学生内で盛り上がりがすごかったのも事実です。
このことから彼は
「ネットは情報を得る場所だけではなく、
人間の関わりを作る場所としても大きな力を持つ」
ということに気づきました。
そしてその考えをもとに創り上げたのがFacebookです。
もともと、マークザッカーバーグの目的は、
「女の子格付けサイト」でした。
しかし、それを作った結果、「ネット上での人間関係」の可能性に気づき、
また、「女の子格付けサイト」で使った技術を使い
「Facebook」を創り上げたのです。
ビジネスでブリコラージュするために
Facebookの例を見てもらってもわかると思いますが、
もともとの目的とは違うところで大きな成功を納めています。
実際このような例はたくさん見ることができます。
つまり、目的にこだわるのはいいことですが、
それにこだわりすぎると創造する力が欠けてしまいます。
材料はあるのに、新しいものを創り出せない状態って勿体無いですよね。
重要なのは、目的を果たすまでの過程で得たものを、
どうやって使うかに思考を注ぐことです。
それができれば、思ってもいないサービスや商品ができるかもしれません!!
今回はここまでにします。
最後までご覧いただきありがとうございました!!
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