こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。
このブログでは、哲学を通して、ビジネスに必要な思考法をわかりやすく紹介しています。
今回の記事では孫子の兵法をもとに、
起業に必要な7要素を紹介していきたいと思います。
Contents
孫子の兵法から学ぶ、ビジネスでライバルに差をつける7個の基準
まずは、孫子の兵法について知らない方のために、
孫子の兵法ってどんな本なのかを簡単に紹介しておきます。
孫子の兵法ってどんな本?
簡単に言うと孫子の兵法とは、
勝負事に勝つための思考を散りばめた本です。
孫子の兵法と聞くと、「戦争の戦略書」と言うイメージを持つ方が
多いかもしれません。
そのイメージから、「今読んでも意味ないだろ!」と思われ、
割ととっつきずらい本ではあると思います。
もちろん、この本はいわゆる「戦争」に勝つための考え方について書かれています。
しかしなぜか、紀元前に書かれた本を現代の経営者は愛読書として挙げているのです。
あのアップルの創業者であるスティーブ・ショブズも「孫子の兵法」に影響を受けていたそうです。
なぜなのか?
まず一つ目の理由は、孫子の兵法には戦争における陣形がこうだとか、
武器はこれにすべきだ、という内容がないことです。
そして二つ目が、経営者の視点で見たビジネス戦略と当時の軍事が考える思考法に似ているところがあることです。
例えば起業するときには、自分がどの分野で稼ぐのか?
その分野にはどんな競合がいるのか?
こういう情報って知っておかなければなりませんよね!
孫子の兵法でも、相手の軍を徹底的に分析にして、
もし、勝てるなら戦え、勝てないなら戦える状況を作り出せ!
このような思想をガンガンをおし出しています。
この2点から、あのスティーブ・ジョブズも参考にしていたのでしょう
さらに詳しく知りたい方は別に記事で解説していますので、
↓をどうぞ!
【孫子の兵法ってどんな本?あの世界的経営者も読んでいる!?】
ではでは…
孫子の兵法の説明はこれくらいにしておいて、本題に入りたいと思います!!
孫子の兵法からわかる起業前に必要な7個の基準
突然ですが、孫子の兵法には「五事七計」という言葉が出てきます。
これは孫子の兵法の冒頭部分である「始計篇」に出てくる言葉なんですね。
そして、この「始計篇」に何が書かれているかというと、
「勝負をする前の準備とそれをどう判断すればいいのか?」です!
??
となった方、まだ読むのをやめないでくださいお願いします笑
勝負をする前の準備に関しては5つの要素が紹介されています!
それが「五事」です。
まずは、この5個の要素レベルをあげる事で、勝負に勝つ確率をあげます
※この「五事」に関しては別の記事でまとめていますので↓をご覧ください!
【孫子の兵法|ビジネスの始める前にこの「5要素」を高めよう!】
そして、この5要素を高めたらどうするのか?
ここで、すぐに勝負を始めてはいけません!!
自分のレベル上げが終わり、勝負をしかけても、
相手のレベルに次第で勝ち負けは変わりますよね!
なので次にしなければいけないのは、相手と自分にどのような差があるのか?
それを比べる基準を知る事です!
その基準が「五事七計」の七計なのです。
これからその7つを解説していきますが、起業を考えている方は、是非この7基準を参考にしてみてください!
逆にいえば、この7基準のなかで、自分のレベルを上げていけば、自ずと成功できる確率も上がっていきます!!
では早速みていきましょう!
孫子の兵法の7基準とは?
まずは、7つの基準をざっと並べていきます。
1:道
2:将
3:天地
4:法令
5:兵衆
6:士卒
7:賞罰
え〜……
全く意味わからないですよね笑
1個1個解説していきますので、ご心配なく!
それでは行ってみましょう!
孫子の兵法1:道=信念の強さ(正しさ)
まず1つ目にくるのが信念の強さ(正しさ)です。
目的を達成する過程であなたがこれだけは外せないことって何ですか?
↑これです。
まず、ビジネススキルだなんだいう前にこれを明確にしてみましょう!
ライバルに差をつけるにしても、自分の芯だったり、確固たる方針
みたいなものが必要です。
例えば「ナルト」という漫画、ありますよね
彼には火影(忍者の国の代表みたいなです)になるという目標がありました。
それとは別で信念がありました。
「自分の言葉を曲げない、それが俺の忍道だ」
↑これがナルトにとっての信念です(知らない方、ごめんなさい)
目的は火影になることですが、
それを達成する過程に上記のような信念がありました。
ナルトは、ピンチが来るとこの信念を口にし、何度もピンチを切り抜けるのです!
では、なぜ目的以外にも信念が必要なのでしょうか?
それは、信念を持つことで、自分への責任が生じるから。
個人的に作った目的は果たさなくても、誰にも責められることはありません。
起業に関しても、命令されてやるわけじゃないですよね!
なので、妥協が生まれやすくなります。
しかし、自分の信念を通さないということは、自分を裏切ることになります。
つまり、自分の行動に対してある程度の規制ができるため、
結果だけでなく過程にもこだわることができるのです。
結果にこだわることは大切です。
しかし、過程にこだわることができるというのは、
自分の目の前のことにこだわることです。
そうなれば、成功の確率が上がることは何となくわかると思います。
皆さんも、まずは自分の目標と確固たる信念は何なのかを考えることから始めてみましょう!!
孫子の兵法2:将=リーダーの能力
将は「リーダーの能力」を表しています。
孫子の兵法における将とは将軍のことをさします。
つまり、会社でいうと社長のことだけではありません。
もちろん社長も含みますが、部長も課長も集団を取りまとめている人、リーダーは、全員「将」となります。
スポーツでもそうですが、監督の技量や、キャプテンの集団を引っ張る力によって、チームの成績が変わってきますよね。
あなたが起業したいのであれば、もちろんあなたのリーダーとしての能力も向上させなければいけません。
しかし、さらに注意したいのが、あなたがプロジェクトリーダーなどを選ぶとき。
適当な考えで選んでしまっては、ダメだということです。
その選択次第でプロジェクトの結果が変わってきます!
しかし、ここで疑問となるのがそもそも「リーダーの能力」とは?
ということです!
残念ながら、孫子の兵法ではリーダーの能力についてそれほど詳しく書かれていません。
なので、リーダーの能力について気になる方はマキャベリの「君主論」を参考にしてもらうのがいいと思います。
君主論は集団を引っ張る人間の理想とは?
を追求している本なので、リーダーの能力とは?を知る上で、かなり参考になると思います。
【「君主論」から読み解くリーダーの資質②】
孫子の兵法3:天地=市場での優位性
天地は文字通りなのでイメージしやすいと思います。
これは市場(マーケット)でどれだけ自分が優位性を持っているかという基準になります。
飲食店の例を出すとわかりやすと思います。
同じチェーン店のコンビニがあります。
「都会の駅前」と「田舎」、どちらが高い売り上げを上げることができるでしょうか?
もちろん都会の駅前ですよね!
同じチェーンコンビニなのに、なぜ売り上げに差ができるのでしょう?
それは都会よりも田舎の方が人口が多いから。
それに限ります!
この差というのが市場での優位性を持っているかどうかなのです。
これは、店の立地だけの話ではありません。
例えば留学生を助けるサービスを始めたい!と思ったとします。
しかし、自分がしたいサービスをやっている企業があり、
すでに留学生のほとんどが、その企業のサービスを使うシステムができてしまっている。
このマーケットの状態で、そのサービスを始めても売り上げが上がるわけがありません。
起業を始める前に、自分が勝負するマーケットで勝ち目があると断言できるような状況を作り出しましょう!
孫子の兵法4:法令=内部環境の良し悪し
4つ目が「法令」です。
法令とは簡単にいえば組織や規律のシステムがどれだけ整っているか?
ということです。
とりあえず能力の高い社員が欲しいからといって、
全員開発のエキスパートを採用しても、会社は回りません。
多少能力は低くなるが、経理担当の社員や、販促担当の社員など、
バランスを考えた組織づくりを心がける必要があります。
また、社員の能力を引き出すという意味でも規律をどうするか?
という問題はかなり重要になってきます。
社員というのは縛られすぎても反発するし、
逆に自由すぎるとパフォーマンスが落ちてしまいます。
あなたが起業するなら、その厳しさの程度をうまく判断して、
実行するようにしましょう!
孫子の兵法5:兵衆=社員の能力 6:士卒=社員の訓練度
5個目は社員の能力、6個目が社員の訓練度
起業するなら、能力の高い社員が必要なのは一目瞭然です。
しかし、孫子の兵法では4番目に内部環境がきています。
つまり、まずは内部環境を整えて、その上で社員の能力をあげる。
そして、能力をあげるだけでは、自分の会社で活躍できないので、
自分の会社に合わせた訓練をさせる。
つまり6の訓練度は育成プログラムの充実と考えてもいいかもしれません。
孫子の兵法7:賞罰=信賞必罰
そして最後に信賞必罰です。
信賞必罰というのは、功績がある人に対しては、報酬を与え罪があるものに対しては罰を与える、という意味の言葉です。
結果をのこした社員にはインセンティブをあげて、
逆に、規範を守らない社員にはそれなりのお叱りをできるような環境を作り出しましょう。
中でもこのインセンティブ(インセンティブに限らず、報酬や賞与)という考えはかなり、参考にして欲しいです
インセンティブがある仕事として、保険の契約などが上げられます。
もしある社員が今月19件の契約を取っていたとします。
そして、1ヶ月に20件取ったら3万円のインセンティブがでるシステムが会社にあります。
そうなると、この社員の残りの期間の1件に対するモチベーションは、
インセンティブがない状態とは比べ物にならないことは一目瞭然です。
あなたは、そのように社員のモチベーションを最大化するようなシステムを作ることで、会社としてのパフォーマンスも最大化することができます。
孫子の兵法結論から学ぶ企業まとめ
今回は企業に必要な7基準を紹介いたしました。
1:道=信念の強さ(正しさ)
2:将=リーダーの能力
3:天地=市場での優位性
4:法令=内部環境の良し悪し
5:兵衆=社員の能力
6:士卒=社員の訓練度
7:賞罰=信賞必罰
でした!
起業を考えられている方は、このような基準を最重要視してください!
今回は以上で終わります!
読んでいただきありがとうございました!!