こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。
今回は「死ぬほどわかりやすく」シリーズです。
ジョンロック の社会契約説を死ぬほどわかりやすく解説します。
では、さっそくいっていみましょう!!
Contents
そもそも社会契約説とは?
結論を先にいうと、社会契約説とは
「国家は人々の契約の上にあると考える政治思想のこと」
です!!
全く意味わからないですよね笑
わかりやすくするために「王権神授説」という思想と比べてみたいと思います。
王権神授説とは?
王権神授説とは、
「国家を作ったのは神で、神から権力を得た国王が国家を支配する」
という政治思想のことです。
17世紀ごろまでの西洋では、国家はこの体制を取っていたわけです。
というのも、神という存在が圧倒的な地位を占めていたからです。
ちなみに世界史の授業で「絶対王政」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
「絶対王政」は、王権神授説という思想を元に作られた政治システムのことです。
では、社会契約説とは王権神授説とどう違うのでしょうか?
社会契約説とは?
王権神授説という考え方でにおいて、国家を作ったのは「神」でした。
社会契約説では、国家を作ったのは「市民」であるという考え方をします。
現在考えれば王権神授説よりも納得のいく発想ですよね。
しかし、17世紀までの西洋では、神が絶大な力をもち、国を支配していたのはその神から力を譲り受けた皇帝でした。
つまり、神のすぐ直下にいる皇帝に逆らうことなどもってのほかだったわけです。
しかし、皇帝に選ばれるのは人間ですので、好き勝手な政治を行ったり、暴君だったりと、市民の不満は高まっていたのです。
そこに登場したのが社会契約説です。
この政治思想により、国家は神によって作られたものではない→国王のいうがままにする必要はないという思想が広まっていきました。
17世紀ごろから市民革命が多発しているのは、このような流れがあってのことなのです。
ちなみに社会契約説を唱えた哲学者は数々いますが、有名どころでいうと、ルソー、ホッブズ、ロック、モンテスキューなどが挙げられます。
彼らの思想は「市民が国家を作った」という点に関しては同じですが、それぞれ違う特徴を持っています。
ルソーの社会契約論とは?
ルソーの社会契約説を簡単に理解するためにまず簡単な哲学用語を紹介します。
それが「自然状態」と「一般意志」という2単語です!
自然状態とは?
社会契約説とは、「国家は人々の契約の上にあると考える政治思想」のことでした。
では、国家がなくて、法律も警察もいない状態になると人間はどうなるのでしょう?
↑この状態のことを自然状態と言います。いわゆる無秩序な世界のことです。
ホッブズという哲学者はこの自然状態を「万人の万人に対する闘争」と説きました。
これは、無秩序な状態になると、人間は利益を求めて闘争する、という考え方です。
しかし、自然状態に対するルソーの考え方はこうです!
ルソーは自然状態を「自由と平等なもの」として捉えていました。
ホッブズとは違いかなり楽観的な考え方ですよね。
しかし、ルソーのいう自然状態は限定された期間です。
人間は自由と平等な期間を過ごすと、自分の権利を主張し合い、自由と平等が崩れていくと考えました。
ルソーの自然状態は性善説と捉えるとわかりやすいかもしれません。
一般意志とは?
では、不自由と不平等を起こさないためにはどうすればいいのか?
それは一般意志に従った国家を作り出すことです。
ここに登場した「一般意志」という言葉はすごく難しいので、しっかりめに解説します!!
先ほど、ルソーの自然状態は性善説と一緒で、時間がたつと争うが生まれると言いました。
そして、その争いを沈めるためには自分勝手をさせないルールが必要になります。
しかし、これでは結局個人個人がルールに縛られてしまい、自由が制限されます。
そこで登場するのが一般意志という考え方です。
個人の意思、集団としての意思、この2つを同時に尊重するような意思を一般意志と言います。
ルソーはこの一般意志を損なわないルールを作れば、良い国家が理想の国家が生まれると考えたのです。
ルソーの社会契約論の結論
一般意志に従った国家こそ理想
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はルソーの社会契約説についてまとめました。
ルソーにとっての自然状態は「自由と平等なもの」
しかし、それは完璧なものじゃないから崩れていく。
そこに登場するのが一般意志でした。
これは個人と集団の意思を同時に尊重するものです。
ルソーの最終的な意見はこうです。
一般意志を汲み取った国家を作ることで、理想に近づく。
以上がまとめになります。理解していただけたのなら嬉しいです。
ではここまでにします、最後までご覧いただきありがとうございました!