こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。
今回は「汎神論」を死ぬほどわかりやすく解説し、
仕事ができるる人がしている汎神論的ビジネス思考を紹介したいと思います!
それではさっそくいってみましょう!!
汎神論とは?
汎神論は「神=宇宙」もしくは「神=自然」と考える立場のことを言います。
言葉の意味だけでは、全く意味がわかりませんよね。
なので、どのような経緯で汎神論が生まれたかを簡単に解説したいと思います。
汎神論が生まれた経緯
汎神論は、スピノザという哲学者によって提唱されました。
で、このスピノザが哲学者として何をしたかったかというと「神の存在証明」です。
スピノザが生きた時代は、
キリスト教だったりユダヤ教だったりが信仰されていました。
そういう宗教では、
イエスのような人格神(人間性を持った神)が崇拝されます。
しかし、スピノザは神を信じる人たちに違和感を抱き、
批判を行なっていました。
スピノザには、神は人格神ではなくこういうものだ!
という考えがありましたが、認めてもらうことができませんでした。
そこで、「神がどういうものか?」の証明にトライしたのです。
その結果、汎神論が生まれたのです。
汎神論における神の証明
では、どうやってスピノザは「神=宇宙」「神=自然」という
思想にいきついたのでしょうか?
その証明をわかりやすく解説したいと思います…が
すごくややこしいので、心してください!笑
まず、スピノザが神様を証明するためにどのような方法を
使ったのかを紹介したいと思います。
それは「神様がいないことが証明できないことを証明すること」です。
ややこしいですよね笑い
例えば「ある自然数が奇数であることを示せ!!」
という問題が出てきたら皆さんはどうするでしょうか?
多分その数字を「2」で割れないことを証明しますよね!
それは「2」で割れるのは偶数で「2」で割れない自然数は奇数だと知っているからです。
スピノザもこれと同じ方法を使いました。
存在は「有る」か「無い」かの2択しかありません。
つまり、「無い」ことが間違っていることを証明すると
「有る」ことを証明できるのです。
そして、ここでスピノザが前提条件として置いた定義がありますので紹介しておきます。
それが
「神は絶対的に無限な存在で有る」
ということです。
この前提に関してはあまり納得のいく説明は書かれていません。
あまりピントこないですよね。
おそらくですが、神を全知全能なものとして受け取っていたのでしょう。
全知全能ということは、限界が無いということです。
限界が存在しないということは、無限な存在だ、ぐらいのニュアンスでしょう。
では、ここまでが準備で、ここからが最後の仕上げです!!
「神がいないことを証明できない」ことを証明しましょう。
神が存在しないということはどういうことか?
それはつまり、神が存在することができないということです。
しかし、前提として神は無限な存在(全知全能)です。
ということは、「全知全能なのに存在することができない」
ということですよね。
これではつじつまがあいません。
→神は無限な存在(全知全能)
→存在することができる
→神が存在することを否定できないことが証明された!!
→神は存在する
これが、スピノザの「神の存在証明」です。
汎神論ではなぜ「神=宇宙」、「神=自然」なのか?
まずスピノザは神様が存在することを証明しました。
ここからどうやって「神=宇宙」、「神=自然」という答えにたどりついたのか?
それは、「神が無限な存在である」という定義からたどり着くことができます。
「無限な存在」に外側は存在するのでしょうか?
難しい質問ですよね。
わかりやすい例を出します。
「永遠に始点や終点はありますか?」
これなら答えやすいですよね!!答えは「ない!!」です
始まりと始まりと終わりが有る時点で、「永遠」ではありません。
では、宇宙や自然に外側は有るのでしょうか?
これもないですよね。
このことから「神=宇宙」、「神=自然」という考えが生まれたんですね!
ちなみにこの考えを深めていくと、
有限な存在で有る人間も神の内部にある一部という考え方ができます。
いかがだったでしょうか?
以上が汎神論の解説になります!!
できるビジネスマンが使っている汎神論的思考
では、ここからはビジネスに実用できる汎神論を紹介していきたいと思います。
皆様に今回注目して欲しいのは、汎神論に到るまでのプロセスです。
スピノザはどのような方法を取っていたでしょうか?
スピノザはまず前提条件を設定した上で証明を行いました。
この前提条件を作るというのはビジネスでは「仮説をたてる」のと似ています。
例えば、新しいビジネスを始めたいとします。
その新しいビジネスに、似たビジネスを過去にやっている場合には仮説なんか必要ありません。
なぜなら、過去のデータと同じようなことをすれば、成功するからです。
しかし、全く既存のデータもない状況からビジネスを始める時にはどうすれば良いでしょうか?
そこで必要になってくるのが「仮説(前提条件)」です。
前提条件をつける、ことで目的へのアプローチ方法を絞ることができます。
しかし、これができないビジネスマンは、新しいことをはじめると、
何をすればいいか?何から始めればいいか?わからなくなります。
その結果、とりあえず浅く広く行動し、
何も結果に落とし込むことができません
新規ビジネスを始める際に、似たような例がこれまでにない場合、
まずは仮説、前提条件から考える癖をつけましょう!!
では、今回はここまでになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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