こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です
この記事では、ソクラテス、プラトン、アリストテレス
という3人の哲学者の思想をそれぞれわかりやすく解説していきたいと
思います。
それでは、さっそくいってみましょう!!
Contents
なぜソクラテス、プラトン、アリストテレスなのか?
まずは、そもそもこの問題ですよね。
「なんでこの3人を比べるの?」
「他にも色々哲学者っているでしょ?」
それはこの3人が、
哲学の「原点」だと考えられているからです。
厳密にいうと、この3人の前にも
哲学者はいました。
しかし、「哲学の原点」と呼ばれているのは、
なぜかソクラテスを筆頭とするこの3人なのです。
まず一人目のソクラテス(紀元前469年〜紀元前399年)。
彼は「哲学者の祖」といわれている哲学者です。
しかし、哲学の祖といわれながらもソクラテスは、
一冊も彼の本を残しませんでした。
本も書かなかったのに、
ソクラテスが「哲学の祖」といわれるのか不思議ですよね。
その理由は、プラトン(紀元前427年〜紀元前347)にあります。
プラトンはソクラテスの弟子の一人でした。
そして、師匠であるソクラテスが、全く書物を残さなかったことを
残念に思い、ソクラテスに関する様々な本を出版し担です。
プラトンは、哲学者としての才能も持ちつつ、文才もありつつ、
家もお金持ちで、哲学者の中でも生粋のエリートと言えるでしょう。
プラトンは最終的に、
哲学者なのに優秀な生徒を集めて、
「アカデメイア」という学校を作ってしまいます笑
そのアカデメイアで勉強したのが、
最後のアリストテレス(紀元前384〜紀元前322)です。
彼は、アレクサンドロス大王の家庭教師としても知られ
「万学の祖」とも言われています。
また、プラトン同様に
アリストテレスも「リュケイオン」っていう学校を作ってしまいます。
ここまで書いてきたので感じている方もいるかもしれませんが、
ソクラテスとプラトン、プラトンとアリストテレスが
師弟関係になっています。
「哲学の祖」といわれるほどの影響力を持ったソクラテスを始まりとして、
偉大な哲学者が同じ時代に立て続けに登場しているんですね。
この3人は哲学の原点として捉えられるのは、
それが原因でしょう!!
では、ここからはソクラテス、プラトン、アリストテレス、
それぞれの思想をみていきたいと思います。
ソクラテスの思想
ソクラテスを一言で表すとするならば
「謙虚で貪欲な論破野郎」
です。
「哲学の祖」と聞くと、ソクラテスに対して上品なイメージを
持ってしまうかもしれません。
しかし、実際はそうではありませんん。
ソクラテスは当時の政治家や知識人に議論を仕掛けて
論破をしまくっていました。
なぜそんなことをしたのか?
それは、自分が最も賢いというお告げを受けたので、
それが間違っていることを証明するためだそうです。
彼はどこまでもへそ曲がりなんです。
しかし、彼のすごいのは「圧倒的なカリスマ性」を持っていたことです。
彼は、様々な人を論破するうちに、
若者から圧倒的支持を受けるようになります。
そしてその結果、当時ソクラテスを知らない人はいないレベルに達します。
では、なぜソクラテスはそこまでの支持を受けるようになったのか?
それは、ソクラテスが「無知の知」を説いたことが一つの原因です。
ソクラテスの「無知の知」とは?
「無知の知」とは文字通り
「知らないことを知っている」
という意味です。
先ほどソクラテスは論破をしまくった、と言いましたが。
当時のギリシャ政治の状態は腐敗していて、
政治家が都合の良いことばかりを偉そうにベラベラ喋っていたそうです。
ソクラテスはそんな政治家を論破するうちに
「この人達は、自分では何もわかっていないのにわかったふりをしている」
「この人達は、知ったかぶりばかりで本質は理解していない」
「自分は知らないことを自分自身で理解しているから、まだマシ」
ということを気づきます。
これが「無知の知」です。
ソクラテスは謙虚な態度で自分の意見を貫きつつ、論破を繰り返したわけです。
そんな姿を見た若者は
「ソクラテスすげー!!」
ってなるわけです。
最終的に、ソクラテスはあまりに大きな影響力を持ちすぎた結果、
無実の罪を着せられ、殺されていましいます。
そんな「カリスマ性の塊」であるソクラテスの思想を後世に残したのが、
プラトンです。
プラトンの思想
プラトンを一言で表すなら
「優秀 of 優秀」
です。
もともと彼は、いいところの生まれで賢くて、
政治家になるべき人間でした。
しかし、ソクラテスの論破合戦を聞いて、衝撃を受け、
その日のうちに弟子入りします。
しかし、そこまで尊敬していたソクラテスですが
無実の罪で殺されてしまいます。
それを勿体無く思い、彼の勇姿を本に書き残したのが、プラトンです。
もともと、優秀であったプラトンは、
ソクラテスの思想を本にまとめつつ、
自分で学校を作りつつ、
自分の思想を本に残しています。
それがイデア論です。
イデア論は簡単にいうと
「この世には本当の正義、本当の善、本当の美などは存在しない、
これらはこの世とは違うイデア界に存在している」
と考える思想のことを言います。
このイデア論は、以降の哲学界で、
観念論の先駆的な思想として捉えられることになります。
このイデア論に継いては長くなりますので、
こちらの記事にまとめています。
詳しく知りたい方はご覧ください!!
アリストテレスの思想
最後にアリストテレスです。
アリストテレスを一言で示すと「好奇心の塊」です。
アリストテレスはプラトンが作った学園である
「アカデメイア」でトップの学生でした。
しかしプラトンの考えをそっくりそのまま引き継いでいるわけではありません。
というよりプラトンの考えを学んだ上で、
プラトンとは反対の思想を創り上げています。
プラトンのイデア論はざっくりいうと、
「真実だったり、本質はこの世ではない場所にある」
という考え方でした。
しかし、アリストテレスはこの考えに対して、
「そんなこと考えて何の意味があるんだろう?」
という感想を抱きます。
そこから、現実の目に見えるものの中から、
真実や本質を見つけ出そうとします。
そのために、実際に目に見えるものを観察や分析するなどして
真実や本質は何かを見つけ出そうとします。
その結果生まれたのが論理学や動物学や政治学などです。
イルカが魚類ではないということも、
アリストテレスは既に分析済だったそうです。
彼が「万学の祖」といわれるのは、そのためです。
また、彼はプラトンと同じく「リュケイオン」という
学園も設立しています。
ソクラテス、プラトン、アリストテレスの思想まとめ
この3人が圧倒的な人物であったことが理解いただけましたでしょうか?
最後に3人の思想を簡単にまとめておきたいと思います。
ソクラテス
→知らないことを知らないと知っている俺
プラトン
→本質はこの世にはない、そう、イデア論
アリストテレス
→本質は目の前にあるやん、観察と研究大好き
今回はここまでにします。
最後までご覧いただきありがとうございました!!
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