こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です
今回は死ぬほどわかりやすく「唯物論」を解説し、その後ビジネスに実用できる唯物論を紹介したいと思います。
それでは、さっそくいってみましょう!!
Contents
唯物論とは?
世界を構築しているものの根源は「物質」である、と考えるのが唯物論です。
そして、唯物論と対比されるのが、「観念論」であり、
観念論では、世界を構築しているものの根源を「精神的なもの」と考えます。
つまり、「物質」に優位を置くのが唯物論。
「精神的なもの」に優位を置くのが観念論です。
ここからは「唯物論」を掘り下げていきたいのですが、
正直、哲学者によって、唯物論にも特色があります。
なので「唯物論とはこういうものだ!!」
という断定ができないんです…
だから今回の記事では哲学者ごとに、
哲学者ごとの唯物論を紹介したいと思います!
デモクリトスの唯物論
デモクリトスは「唯物論的原子論」を打ち出しました。
これは簡単に言うと、全てのものは原子でできている、という思想です。
当たり前のことやん!!
って思った方もいるかもしれません。
しかし、デモクリトスは紀元前に活躍した哲学者です。
「哲学の祖」と呼ばれているソクラテスと同時代に生きていました。
その時代から、デモクリトスは原子の存在を発見していたんです。
そんなデモクリトスですが、唯物論者として面白いのは、
彼が、物質だけでなく「魂」も原子から構築されている、と考えたことです。
デモクリトスによると、精神状態は魂を構築する原子の状態によって決まるそうです。
魂を構成する原子が火を吹いたら、精神としては怒りの感情が生まれたり、
逆にその原子が綺麗な丸い形のときは、精神は安定しているそうです。
この思想に関しての論理的根拠は、デモクリトス自身も言っていません。
実際、この思想だけを押し付けられても納得はできないですよね。
しかし、紀元前から、原子の存在に気づいていた、ということに
唯物論者としてのデモクリトスのすごさを感じますよね!!
ホッブズの唯物論
続いては、ホッブズでの唯物論です。
ホッブズの唯物論は「機械論的唯物論」です。
すごく難しそうに聞こえますよね。
簡単にいうと「全ては科学で解決できる、科学的なことしか信じないスタイル」の唯物論です。
唯物論は「全てのものの根源を物質とする」考え方でした。
例えば「感覚」とか「感情」ってどうでしょう?
物質とは言えないですよね。
しかし、ホッブズは機械論的唯物論を使って、「感覚」とか「感情」を物質的なもので説明しようとしました。
例えば、「高い音が聞こえる」っていうのは感覚ですよね。
この原因に物質的な説明をするとこうなります
高い音を鼓膜が察知→鼓膜が震える→高い音だ!
こんな感じです。
ホッブズはこのようなバリバリの科学的な思考を使って、
神の存在も人間が作り上げたものである、ということを証明しました。
全てを原子の集まりだと捉えた、デモクリトスに対して、ホッブズは、全ての現象に、科学的根拠を与えることで、精神的なものよりも物質的なものに優位を与えました。
マルクスの唯物論
マルクスが提唱したのは「唯物史観」という考え方です。
すごくはしょって説明すると唯物史観は
「経済構造が文化・政治・宗教などの歴史を決定する」
ということです。
なんとなく想像できるかもしれませんが、
経済が豊かな国ほど文化も豊かですし、政治も整っていますよね。
経済というのは物質的なものです。
貨幣だけでなく、商品だったり食物だったり…
こういうものが経済を構築しています。
一方で、文化や政治は物質的なものではないですよね。
つまり、物質的なものが、非物質的なものの存在を決定しているのですね。
マルクスが唯物論者だと考えられているのは、その点からです。
以上が、唯物論の代表的な哲学者になります。
唯物論にも色々な考え方はあるものの、「物質的なものに優位を与える」という点に共通点があることがわかってもらえたかな、と思います。
ビジネス論的唯物論
では、ここからは、仕事ができる人が使っている唯物論的思考を紹介したいと思います!!
①中身よりもまず外見
唯物論は精神的なものよりも、物質に優位をおく考え方です。
マルクスの唯物史観でもそうでしたが、
物質的なものが精神的なものを決定づけるのです。
営業で件数が上がらない、人脈が作れない
そういう人は外見を軽視していることが多いです。
また、そういう人に限って、小手先のテクニックを使おうとします。
そういったテクニックが必要ないといっているわけではありません。
まずは、営業で件数が取れる風、仕事ができる風の外見を手に入れましょう。
そうすることで、あなたの精神的なもの、つまりビジネスマンとしての能力や成功も、外見に近づいていきます!!
②「なぜ?」を追求する
続いては機械論的唯物論からです。
機械的唯物論で、ホッブズは科学的根拠を持ち出すことで、抽象的なものに対する原因づけを行なっています。
仕事ができない人は、「なぜ?」を考えることができません。
このような経験がないでしょうか?
上司に意見をいった時に
「なぜ?」「理由は?」
と聞かれて、答えられなくなってしまう。
これは、唯物論でいう「精神的なもの」が先走ってしまっている状態です。
一方で仕事ができる人は「なぜ?」「理由は?」に論理的に答えることができます。
それは、感情ではなく、論拠を持っているからです。
唯物論のまとめ
いかがだったでしょうか?
唯物論とは精神的なものよりも物質に優位をおく考え方で、代表的な哲学者には、デモクリトス、ホッブズ、マルクスがいました。
また仕事ができる人が持っている唯物論的思考は
①中身よりもまず外見
②「なぜ?」を追求する
この2点でした。
皆さんも意識してビジネス論的唯物論を程に入れて意味てください!!
では、今回はここまでにします。
最後までご覧いただきありがとうございました!!
