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孫子の兵法とは?【死ぬほどわかりやすくまとめ】

投稿日:2019年7月22日 更新日:

 

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です。

 

この記事では孫子の兵法という本がどんな本なのかを
死ぬほどわかりやすくまとめています。

 

孫子の兵法とは?

 

「孫子の兵法」と聞くと、
「戦における戦術を集めた本」のようなイメージを持ってしまうかもしれません。

 

実際のところ、この本が書かれた当時は
「戦における戦術を集めた本」だったと思います。

 

でも単なる「戦の戦術」本にしては、
知名度が高いと思いませんか。

 

なぜならこの本は「実用的な思考術」を紹介していて、
あらゆる「勝負事」に勝つための方法を紹介した本になっているからです。

 

ちなみにあらゆる勝負事というのはビジネスにも当てはまります。

 

スティーブ・ジョブズもこの孫子の兵法を読んで
ビジネスに生かしていたらしいです。

 

ではまずはこの「孫子の兵法」という本が
どのような経緯でできた本なのかを
簡単にまとめてみたいと思います!

 

 

孫子の兵法とは誰が書いた本?

 

孫子の「子」という漢字は、「先生」という意味をもっており、
優れた軍師や策略家に使われる敬称を表しています。

 

要は「孫先生」が書いた本なんです。

 

じぁあ「孫」って誰なの?
という話ですが、はっきりしたことはわかっていません。

 

一番信憑性が高いのが「孫武」という春秋時代の将軍です。
他にも様々な孫先生がいるのですが、
この「孫武」という人物が書いた可能性が圧倒的に高いようです。

 

孫武が孫子の兵法を書いた経緯とは?

 

では、どうして孫武によって孫子の兵法は書かれたのか?
その経緯を示すエピソードがありましたので、紹介しておきます。

 

孫武という人物は将軍になる前からそれなりに実力のある兵法家でした。

 


当時三国志でも有名な「呉」という国があって、
そこの王が孫武を呼び出して才能を確かめるために、

「お前すごいらしいな、俺に実力見せてみろ」
みたいな課題を出したそうです。

 

それに対し孫武は
「自分の兵法があれば、女性集団でも強い軍に仕立てられるぜ!!」
と宣言しました。

 

そして女性を集めその中から隊長を選び出し、
呉の王の前で訓練と称して、
こんな号令をかけたそうです。

「右向け右!!」「左向け左!!」

急にやってきた奴が毎日戦争に備えた訓練をしている自分達に
こんな命令をしてきたらどうでしょうか?

 

もちろんそれを聞いた女性達は
「こいつは、何をやらせようとしているんだ?」

「バカなのか?」
と思って命令は聞きませんし、あざわらいを始めます。

 

それを見た孫武は、突然女性の隊長を殺そうとしたそうです。

 

「女性の訓令兵がいうことを聞かないのはお前のせいだ!」

 

冗談かと思いきや孫武はかなり本気だったようで
呉の王が止めにかかったのですが本当に女性隊長を殺したそうです。

 

その後孫武は新しい隊長を選び、もう一回
「右向け右!!」「左向け左!!」をした時には、

全員が全ての号令に完璧に従ったといいます

 

このことがきっかけで、彼は呉の国の将軍となり、
軍師として様々な功績を重ね、孫子の兵法を書くことになったというのが、
最も可能性の高い「孫子の兵法」が書かれた経緯となります。

 

 

孫子の兵法の構成とは?

 

そんな孫子の兵法ですが、だいたい6000文字程度で書かれた本です。

 

原稿用紙15ページ分です。
以外と少ないですよね。

 

なんとなく分厚い本をイメージしていましがちですが、
実際のところは、はかなりうまく13篇にまとめられた短い読み物なんです。

 

じぁあその13編はそれぞれどんな内容になっているのか?
まとめてみました。

 

 

孫子の兵法の13編の内容

 

1始計篇
この章では勝負を始める前の前提条件として、
何を考える必要があるかをまとめています。
事前準備で考える要素や勝負のリスクの考え方などです。

2作戦篇
孫子の勝負感の特徴として短期的で合理性が挙げられます。
この章ではその特徴について深くまとめられています。

3謀攻篇
孫子の兵法のキーワードとして「戦わずして勝つ」が挙げられます。

この章では、そうするためにはどのような策略を練るべきかが書かれています。

4軍形篇
文字通り、勝負で勝つための軍の形を解説しています。

しかし、この章では決まった軍系を提示するのではなく、
どのような場面でも勝負に勝てる軍形の構築方法についてまとめています。

5兵勢篇
普通の兵でも勢いがあれば実力以上のものが出せる、という考えから

どのように勢いのトリガーを生み出せるかをまとめています。

6虚実篇
勝負事において、相手より優位に立つ方法をまとめています。

7軍争篇
勝負事における心得をまとめています。

8九変篇
勝負事には予測不能の事態がつきものですが、

それに対して、どのような対処をするのか?をまとめています。

9行軍篇
実際に軍(部下)を率いて勝負する際の心得をまとめています。

10地形篇
文字通り、地形を把握するということです。

ビジネスに変換すると、マーケットと考えられるでしょう。

11九地篇
先ほどは地形の把握でしたが、この章ではそれにあわせてどのように対応するかがまとめられています。

12火攻篇
火攻めに関してまとめたものですが、

火攻めの利点などをまとめ、時と場合に合わせて戦略を変えろ、ということを主張しています。

13用間篇
勝負における情報の重要性、またそれをどのように使うかをまとめています。

孫子の兵法とは?まとめ

 

では、最後に簡単に孫子の兵法についてまとめておきたいと思います。

 

孫子の兵法
→孫武が書いたあらゆる勝負事に活用できる短めの本!

 

以上になります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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