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マキャヴェリズムとは?わかりやすく解説【リーダーに必要な資質】

投稿日:2019年10月4日 更新日:

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です

 

今回の記事では「マキャヴェリズムとは?」という疑問に
お答えしたいと思います。

 

マキャベリズムと聞くと、
「サイコパスな人」というイメージがあるんじゃないでしょうか?。

 

確かにそうですが、それだけでは、ありません。
マキャベリズには、「サイコパス」以上に重要な意味が含まれています。

 

そして、その重要な意味を知ることで、
ビジネスにも活かすことができます。

 

それでは、さっそくいってみましょう!!

 

マキャベリズムの意味とは?

 

マキャヴェリズムと聞くと
「目的のためには手段を選ばない」とか
「結果さえ出れば、どんな残虐なことでもしていい」
というイメージがありますよね。

 

言葉としては、合っています。
しかし、もっとマキャヴェリズムをイメージしやすいのが、
こちらの言葉です。

 

「合理的>道徳的&倫理的」

 

マキャヴェリズムは単に
「残虐なことをしろ!!」
と言っているのではありません。

 

マキャベリズムは
「目的を達成することを優先するなら、合理的になる必要がある!!
つまり犠牲も必要だよ!!」
っていう重要な意味を持っています。

 

どうでしょうか?
マキャベヴェリズムって全く悪い意味ではないですよね!!

 

マキャヴェリズムの生みの親「マキャヴェリ」とは?

 

このマキャヴェリズムという用語は、
「マキャヴェリ」という人物の名前から来ています。

 

マキャヴェリは「君主論」という本で、
リーダーに必要な資質と、戦いに勝てるリーダーとは?についてまとめました。

 


それがベストセラーになって「マキャヴェリズム」
という言葉ができました。

 

そこから、マキャベリは「最強の将軍」みたいなイメージがあるのですが、
ここにも大きな誤解があります。

 

実はマキャヴェリは外交官なのです。
実際に戦いを指揮した経験はありません。

 


しかし、自分が外交官としての解雇されたため、
もう一度雇ってもらうためにこの「君主論」をかいたんです。

 

解雇理由は、メディチ家とフィレンツェの攻防です。

 

簡単にいうと、フィレンツェの外交官だったマキャヴェリは、
フィレンツェがメディチ家の支配下になった時に、
外交官を解雇されました。

 

そして、メディチ家支配の中で、もう一度仕事を得るために書いたのが
「君主論」なのです。

つまり、マキャヴェリズムというのは
マキャヴェリにガンガンリーダーの素質があって、
それを象徴た言葉ではありません。

 

では、何を参考にしてマキャヴェリは「君主論」を書いたのでしょうか?

 

この「君主論」で主にリーダーの理想として書かれているのは、
チェーザレ・ボルジアというローマ教皇軍の軍師です。

 

このチェーザレという人物がどのような人間だったかは
実際に「君主論」を読めばわかりますので、読んでみてください!!
めんどくさいので、ここでは説明しません。

 

 

マキャヴェリズムとサイコパスの関係

 

 

ここまで読んでくれた方なら気づいているかもしれませんが、
マキャベリズムとサイコパスは
全く別の意味を指す言葉です。

 

なんとなくマキャベリズムの中にサイコパスな一面がある、
というイメージがあるかもしれません。

 

 

しかしサイコパスというのは、
「良心や善意がないこと」を示しています。

 

もう一度マキャヴェリズムは簡単にまとめると
「結果のために合理的な判断、行動ができる」
という意味でした。

 

似ているようですが、少しベクトルが違いますよね。

 

リーダーに必要な資質?マキャヴェリズム

 

では、最後に「君主論」でもまとめられている
リーダーの資質を紹介したいと思います!!

 

リーダーに必要なマキャヴェリズム-①道徳や倫理に惑わされない

 

リーダーである以上、結果を残さなければなりません。
結果を重視するとなると、結果を重視しないよりも道徳や倫理に逆らわなければいけません。

 

何度も言いますが、「君主論」には道徳や倫理よりも
合理性が必要と書かれています。

 

つまり、リーダーに必要なのは、
道徳や倫理などを捨てることができるメンタルを持つことです。

 

 

リーダーに必要なマキャヴェリズム-②恐れられている

 

続いて、リーダーに必要なのは「恐れられている」ことです。
しかし、これも単純に恐怖政治をしろ!と言っているわけではありません。

 

ここでマキャヴェリが伝えたかったのは
とっつきやすくて、みんなに好かれる人間よりも
超えたらダメな一線超を持っている
人物の方が、リーダーに向いているということです。

 

リーダーというのは、集団を引っ張っていく人物です。
親しみやすいのは良いことですが、
集団を動かす際には怖がられている人物の方が、
うまく指示を浸透させることができますよね!!

 

 

リーダーに必要なマキャヴェリズム-③孤独

 

最後は「孤独」である、ということです。

 

リーダーは集団の方針を決めなければいけません。
集団の中で意見が別れたりすることは、ざらにあります。

 

そういう中で、自分の意見を通すことができるし、
かつ通さなければいけないのが、リーダーです。

 

人の意見を参考にするのは必要なことですが、
最後に判断をするのがリーダーです。

 

そのため、リーダーは誰かに「依存」してしまってはいけないのです。
そうなると、集団としいての不満も出ますし、
その人がリーダーである意味がありません。

 

そこから「孤独」という要素が必要になってきます。

 

マキャヴェリズムとは?のまとめ

 

今回はマキャヴェリズムをまとめてみました。

 

マキャヴェリズムとは一言でいうと
「合理的>道徳的&倫理的」
でした

 

そして、マキャヴェリズムからわかるリーダーの資質は
①道徳や倫理観に惑わされない
②恐れられている
③孤独
でした。

 

どれも中途半端なメンタルではできないことばかりですね。
しかし、リーダーとして成功したい方はぜひこの3点について考えてみてください!!

 

では、今回はここまでにします!!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!!

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