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ソクラテス

無知の知とは?【伸びる人は知っている】

投稿日:2019年11月26日 更新日:

こんにちは、素人哲学者 ミルマノ(@_mirumano_)です

 

この記事では、「無知の知」を死ぬほどわかりやすく解説します。

 

「無知の知」は哲学用語なのですが、
意外とちゃんとした意味を知らない方は多いのではないでしょうか?

 

この「無知の知」ですが、
あらゆる面で「伸びる人」が持っている要素とも言えます。

 

では、どんな意味を持っているのか
早速解説していきたいと思います。

 




無知の知の意味とは?

 

「無知の知」とは
「自分が知らないことを知らないと感じている」
と言う意味です。

 

例えば、ある分野に興味を持ち、それを深く追求していくと、
自分にはまだわからないことがいっぱいあるな!
と気づいたことがないでしょうか?

 

それが「無知の知」の状態です。

 

自分が知らないことを自分自身で感じること、
それを「無知の知」と呼びます。

 

無知の知を生み出したソクラテスとは?

 

この誰もが聞いたことのある哲学用語を生み出したのは、
「ソクラテス」という哲学者です。

 

ソクラテスは、紀元前の古代ギリシアで活躍した哲学者です。

 

プラトン、アリストテレスとともに
「ギリシア哲学の原点」
をつくったとされています。

 

 

では、なぜそんな圧倒的な哲学者が
「自分が知らないことを、自分自身で感じれる」
などという謙虚な名言を作り出したのか?

 

「謙虚な人こそ、すごい!」
というのは確かにそうです。

 

ただ、無知の知が生まれた経緯に関しては、
「ソクラテスが謙虚だから」ではありません。

 

この話は割と面白いので、紹介しておきます。

 




無知の知が生みだされた経緯

 

「無知の知」が生まれたのは
「ソクラテスのあまのじゃく」せいです。

 

ある日、ソクラテスの弟子が神殿で
「一番の賢人はソクラテスである」
というお告げをたまたま聞きました。

 

それを聞いたソクラテスは、
「そんなことありえないだろ」
と感じて、なぜか「自分が賢人でないことを証明する旅」に出ます。

 

ソクラテスはなぜか自分が賢人でないことを証明するために
当時「知識人」と呼ばれた政治家や劇作家に議論をふっかけていきました。

 

議論といってもただの論破合戦です。
彼は問答法という手法を使って知識人を論破しまくります。

 

 

その過程で、ソクラテスは

「知識人達はは何もわかっていないのに知った気になっている」
「自分は知らなこと自体を知らないと感じているから知識人よりはままし」

ということに気づきます。

 

このような経緯で生まれたのが、
「無知の知」
なのです。

 

どうでしょうか?
単なる「謙虚」ではないことをわかっていただけたと思います。

 

ソクラテスの哲学者なのですが、
かなり面白いエピソードの持ち主なので、
他にも知りたい方は下の記事を読んでみると良いかもしれません。

 

無知の知があればなぜ伸びるのか

 

この「無知の知」ですが、持っている人と持っていない人は
あらゆる面で大きな差ができます。

 

一言で言うと「無知の知」を持たない人は「追求できない人」で
「無知の知」を持っている人は「追求できる人」です。

 

あらゆるものは追求すればするほと、
わからないことも増えていきます。

 

つまり、「無知の知」を感じる人ほど
「深く追求した人」であるという証拠にもなります。

 

そして、もう一つ。
そういう人ほどなぜか知ることに対して貪欲です。

 

わからない→知りたい→わからない→知りたい…
その繰り返しで、さらに知識が増えていくわけです。

 

「無知の知」の使い方

 

ここまで「知識」に重点を置いて話を進めてきましたが、
これは知識だけの話に限りません。

 

知識だけで解決のできない問題にも無知の知は使うことができます。
例えばスポーツやビジネス、人間関係などありとあらゆることで、
無知の知は活躍してくれます。

 

今回はスポーツを例にして無知の知とはどういう風に影響するのかを
紹介したいと思います。

 

無知の知がわかる例

 

例えばスポーツでのあるあるなのですが、
下手くそなやつに限って自分が下手くそなことに気づいていません。

 

スラムダンクの桜木花道もまさに無知の知がない状態です。

 

これは僕の中でかなり印象的だったのですが
山王という最強チームの試合のビデオを見るシーンがあります。

 

そのビデオを見て桜木以外のチームメイトはそのうまさに息を飲むのですが、
桜木だけはポカンとした顔をしているんですね。

 

桜木は元ヤンキーでメンタルが強いから、
山王のビデオを見てビビらなかったわけではありません。

 

これは、バスケ初心者であることが原因で、
バスケの上手い下手を判断できない状態なんでです。

 

まだバスケを追求できていない状態。
つまり「無知の知」を持っていない状態です。

 

今後も桜木がバスケを続けていたら、
多分山王のすごさにも気づけたはずです。

 

この気づきの瞬間が「無知の知」の状態に入る瞬間です。
知識と同じように、

俺バスケ下手→上手くなりたい→練習→まだ下手くそ→練習…

となるわけです。
つまり、「無知の知」に気づくことは、
上達のスパイラルに入るということなのです。

 




「無知の知」のまとめ

 

いかがだったでしょうか。
最後に簡単に「無知の知」をまとめておきます。

 無知の知
 →俺は知らんこと自体を知っているから、さらに伸びていける人間だ!

今回はここまでになります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!!

-ソクラテス

執筆者:


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